自宅点滴は、失敗もありながら、それでもやるしかないと奮い立たせて、夫婦で頑張った。


  

  針を刺すのは主人で、あやしながら押さえるのは私。。 



  しゃもじは病院よりもストレスがないのか、比較的大人しくしてくれた。



  自営業なので、仕事の合間をみて、夫婦で毎日点滴をした。



  点滴の間は、中断しないように入口のドアを施錠しお客様が入って来ないようにした。



  点滴中は電話にもでれないので、受話器も外した。



  しゃもじも点滴すると、脱水が緩和されて吐き気も和らぐのか、少し元気になった。



  それをみると、どんなに大変だろうと点滴はしてあげたいと思った。



  しかし、通院時はステロイドを入れていたので副作用で食欲増進していてが、



  自宅点滴だとステロイドは入らないので、しゃもじはまた徐々に食べなくなってしまった。 



  食べなければ体力が落ちて病気と闘えない。



  療法食はもちろん大事だけど、そうも言ってられず、とりあえず食べるならば何でもいい…



  スーパーのキャットフード売り場のほぼ全種類を買い尽くす勢いで購入したえさの数々。



  たまにガツガツ食べてヒットするフードもあったが、それも長続きしない。。



  冷蔵庫の中は、封だけ開けて全然食べてないフードが山のように溜まっていった。



  腎臓病だと判明する直前までは、単なるえさの選り好みだと思い、



  「シャーくん、食べるまで根比べだよ!」とよく言ってたなぁ。。



  

  食べない上に、毎日2~3回は吐くので、週一の通院を待てず、吐き気止めをもらいに病院へ行くことにした。