一週間の点滴通院の最終日、先生が私達夫婦に聞いてきた。



「物理的にもこのまま毎日点滴に通うのは厳しいだろ。


  自宅で点滴することも可能だけど、どうする? やるか?


  患者さんの中には、もう治らないなら、このまま自然に任せて何もしない、という人もいる。


  結局は、飼い主さんの意思次第になる」


  と。。



  私達夫婦の意思は決まっていた。



  腎不全は治らない病だけど、このまま何もせず弱っていくしゃもじをただ見ていることなんて出来ない。。



  少しでもしゃもじの苦痛を取り除いてあげれるなら、毎日家で点滴してあげよう…と決めていた。


  

 しかし…



  そうは言っても、生きている愛猫に針を刺すという行為は、精神的にとても厳しかった。



  先に病院で、点滴をするまでの補液の準備、手順などを、病院で一通り習い、ぬいぐるみで練習させられた。



  その後、先生立ち会いの元で、実際しゃもじに針を刺した。



 やはり、刺すところを直視出来ない😢



 怖くて思い切り刺すもんだから、針が皮膚を貫通して液漏れしてしまった💦



  しゃもじ…



  ごめんね…



  「大丈夫!  こっちが思うほど、背中の皮膚は伸びるし猫は痛くないから。」先生の言葉に救われた。



   四の五の言っても仕方ない、やるしかないのだから。



  開き直るしかなかった。



  翌日から、自宅での点滴が始まった。