令和四年 2022年 正月法話 腐敗の役割 | お寺と神仏のほどけるはなし

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成田山八王子分院 傳法院にて、護摩祈祷とよろず相談をしている真言密教の尼僧です。仏教はあなたの中の「きまりをゆるめる」宗教。そのお手伝いをしています。

今年は

令和四年

 

気学でいうところの

五黄土星

の年です。

 

図で見るとこんな感じ

これは、気学の定位盤(じょういばん)と言って、

基本となる並び。

この数字の並び方は、毎年変わります。

ぐるぐるまわっています。

 

今年は、「元」に戻ったのですね。

 

この並びは、たて、よこ、ななめ、

どこを足しても同じ数字になる、

ふしぎな並び方になっています。

 

この、魔法陣というならびを知ったのは、小学3年生の時。

担任の先生が紹介してくれたのですが、とてもこころ惹かれたことを覚えています。

その時は気学のことは全く知りませんでしたし、先生も気学について話したわけではなかったですけどね。

 

さて、今年、五黄生まれの方は、

周囲の八方を囲まれている形になりますので、

「八方ふさがり」と言って災難除けをお受けになるといいですよ、

と紹介しています。

 

また、一白生まれの方は、

北という方位、気学盤で見ると一番下に位置しており、

衰運、となりますので、こちらも災難除けをお勧めしております。

 

さらに、八白生まれ、二黒生まれの方は、

北東、南西の位置。

これは鬼門と裏鬼門にあたりますので、

やはり災難除けをお勧めしております。

 

厄年は、九星気学とはまた違った考え方によるもので、

厄年に当たる方は、厄除けをおすすめいたします。

厄年早見表はこちら

 

 

 

今年の干支(えと)は

みずのえ とら

壬寅

 

みずのえ

の文字は、女へんを付けると

妊娠の「にん」です

 

まだ、見えてはいませんが、

生命が息づき、うごめいている状態。

 

去年は、蒔いた種から芽は出始めましたが、

まだ土から出ていない状態と申し上げましたが、

 

今年はもう少しで花が咲きそう、という感じでしょうか。

 

寅年のトラにも、夜明け前、さらに変化という意味が

ありますね。

 

 

五黄は一口で言うと

破壊と再生

 

今までのルールや常識といったものが、

一度破壊され、新しいものが出てきそう。

 

また、個人個人、

今までのやり方、考え方を捨て、

物も捨てて、

新しい方法、考えを取り入れる、ということを

積極的にしていくといい年になります。

 

五黄土星の人の性格

 

自分は五黄だけど、書いてあることとぜんぜん違うと感じる方は、

例えばリーダーシップをとる、など、

五黄っぽいことを少し取り入れてみると面白いです。

いきなり大勢の中でするのではなく、

二人とか、三人のグループの中でちょっとやってみるとかですね。

 

占いなどで、

「あなたは大胆なところがありますね」などと言われた場合、

これは、大胆なことをあえてしてみると、発展する、運気がよくなる、

という意味だったりします。

 

『そうそう、その通り』

と思ったり、

『うーん、そんなこともないけどなー』

と思ったりして、スルーしてはもったいないのです。

 

 

さて、

五黄の方位の意味です。

これは、五黄の人に対する意味ではなくて、

五黄が位置する「方位」の意味になります。

 

今年は真ん中に位置しているので、あまり関係がありませんが、

五黄が北や南などに位置している場合、

そちらには引越しや旅行はしない方がいいですよ、

とお伝えしています。

誰にとっても悪い方位なんですね。

 

なぜなら、破壊とか腐敗という意味があり、

せっかく築き上げたものが壊れてしまうからです。

それが必ずしも悪いわけではないのですけどね。

 

そこで、今年のキーワード

腐敗の役割

 

 

腐敗というとなるべく遠ざけたいものですよね。

カビ、シロアリ、腐朽菌など、

家の中には持ち込みたくないものです。

 

ですが、地球規模で見てみると、

腐敗には重要な役割があるのですよね。

 

腐敗することがなければ、

すぐに地球は、動物の死骸や排泄物で埋めつくされてしまいます。

地上での役割が終わったものを土に返し、

生命の循環の一端を担っているのが腐敗なのですね。

 

腐敗させてくれているものたちへ、思いをはせ

感謝の気持ちを感じてみる...

 

これを心得ておくことは重要かなと思います。

 

 

結局、突き詰めると大事な考え方は知足

おしゃか様は最後の説法で次のようにおっしゃっています。

「欲が少なくて、足ることを知るものはこころ豊かである

不知足のものは恵まれていても心は貧しい」

 

知足とは?

ひとことでいうと、「すでに持っているものに目を向けて、それを味わう」

ということです。

 

私たちがすでに持っているものとは、

例えば、目が見える、しゃべれる、味わえる、歩ける

といったものもそう。

 

それを丁寧に、改めて「持っていた」ことを再確認して、

ひとつひとつ、味わい愛でることをしていくのですね。

 

私たちが求めてやまない

満足し、ゆたかで、幸福感に満たされる、という感覚は、

これをやっていくことで得られるものなのですよ,、結局。

 

こちらでも書きましたけどね。

 

 

逆に、これが足りない、

あれはまだ手に入れてない、

と、持っていないものに目を向け続けているときは、

どんなに収入が多く、便利に囲まれ、物を持っていて、友人が多くても

満たされることはないのですね。

 

大金持ちだけど心貧しいひと、不幸な人、というのは

案外いるものでね、

収入アップというのだけを目指し、成就したとしても、

それで豊かになれるかというと、違うのですよね。

 

まとめますと、

今年は

 

がれき、つまり、壊れたもの、

汚いもの、不要と思えるもの、などが

目につくことがあると思います。

 

ああ、終わってしまった、

ああ、無くなってしまった、

とがっかりすることがあるかもしれません。

 

ですが、その中には黄金が隠れていますので、

黄金の方を見つけるようにしてみてください。

 

春はもうすぐなので希望を持っていきましょうね。

 

 

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今後の護摩の予定

 

2022年

1月28日(金)11時より1回のみ

2月1日(火)9時~15時まで1時間おき7回

 

以降は毎月1日、15日、28日午前11時から1回のみ

 

所要時間は30分程度。

ご参列ご希望の方は10分ほど前にお越しください。

 

これ以外の日時で護摩祈願ご希望の方は、

お電話でお申し込みください。

 

参列できない場合は、護摩札を郵送でお届けします。

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