ボロボロと泣きながら、先生からの説明を聞いていました。

夫とぽつりぽつりと思いつくまま質問をしたけれど、すぐには何を聞けばいいのかもわからず、当たり前ですが娘が治る方法はわかりませんでした。



今後については、出来ることはリハビリや療育で、先生は「今はまだなにも症状が出ていないので、リハビリを始めるとしたら症状が出始める事が多い修正で56ヶ月頃からで良いと思う。だけど、希望があれば療育センターへはいつでも繋ぎます」と言ってくれました。



その後、ひとまず説明の時間は終わり「この後も何か質問があればいつでも聞いてください」と先生は部屋を出て行きました。



担当の看護師さんは「娘ちゃんのこれからの発達などは退院後もこの病院でしっかりとみていくから。退院して、それでおしまいってことには絶対にならないからね」と、言ってくれました。



それでも、私はもうショックで目の前が真っ黒で。

この後の面会の予定でしたが、私は娘に会う

事が怖くてたまりませんでした。



看護師さんが「落ち着いてからでいいよ」と言ってくれ、私は夫よりも少し遅れて面会に行きました。



一足先に面会を始めていた夫は、娘を腕に抱いてゆらゆらと体を揺らしてあげていました。

夫の腕の中でスヤスヤと眠っている娘が可愛くて、でも同時に可愛いと思う事が怖くなってしまって、触れるのも怖くて。



なんとか抱っこをしたけれど、いつものように笑いかけることができず、ぎこちない笑顔で止まらない涙を堪える事もできず、ごめんね、と謝っていました。



面会を終えた帰り道。

面会の帰りは、いつもどこかでご飯を食べてから帰っていたけれど、とにかく早く家に帰りたくて。



夫も私も、帰り道は娘の話題をなんとなく避けていたように思います。



家に着いて、手を洗って、ソファに座って。



その後は、2人で大号泣でした。



夫が、声を上げて泣く所を初めて見ました。



ただただ2人で泣くしかできませんでした。



普通でよかったのに、普通がよかったのにと言いながら、2人でただただ泣いていました。