午前中、採血をして朝食後にNSTを取ると、明け方よりも張りが落ち着いていた。


痛みの波は時々くるけど、張りとは連動していない感覚だった。

ただ、おりものの量は変わらず多かった。

破水は、ばしゃっと出る事こそはないものの、常に濡れてる感覚があるため緩やかには出てるのだと思った。

完全破水はしませんようにと祈っていた。



昼ご飯後、担当の先生の診察があった。

内診をすると、もう1人別の先生も呼ばれ2人がかりで診てくれた。



結果、昨日はしっかりと閉じられていた糸がゆるみ、先生の指が胎胞まで届く状態となっていた。

また、採血の結果はやはり感染症の数値が上がってきている、とのこと。



このあたりで、「お昼ご飯て食べちゃった?」と聞かれた。はい、あんかけチャーハンとデザートのオレンジもしっかり食べましたキョロキョロナイフとフォーク



内診後、腹部エコーをしながら、次のような事を説明された。

・赤ちゃんの動きが、心なしか少しいつもより少ない気がする。

・今はまだ発熱等もなく感染症の数値もそこまでだが、これから上がるかもしれない。

・感染症に破水となると、これから週単位での妊娠継続は難しい。

・今日は金曜日だから、土日になると産科も新生児科も医師が最低限しかいなくなる。

・今なら、まだ赤ちゃんは元気で感染症の影響を受けていない可能性が高く、羊水も充分あり、医師の手も確実に確保できる。

・状況から判断すると、延ばせて月曜日だが、土日に状況が悪くなると悪条件が重なる事になる。



つまり、今日出した方がいいかもしれないということか、と思った。

月曜日には29週になるのに。

私は先生に、あと3日お腹の中で育てる事と今すぐ出す事、どちらがより赤ちゃんに良いのかと聞いた。



先生は「確かに、お腹には1日でも長く留めておいた方がいい。でも、感染症が酷くなり完全破水となる可能性も低くはないです。あと3日お腹に留めておく事と、今日出してあげる事。どちらがいいか、新生児科の先生とも相談します。とにかく、赤ちゃんに1番いい選択をしましょう」と答えてくれた。



相談をするということで、一度部屋へ戻る事になった。

部屋に戻ってすぐに夫に、もしかしたら今日産むかもしれない、と連絡を入れる。

すると夫の返事が来る前に、助産師さんが車椅子を押して「よしっじゃあ準備しよっかー!」とやってきた。

「えっ相談するって聞いたけど、もう決定なんですか?!」と慌てて聞くと、「うん!とりあえず採血とかするから分娩室行こ〜口笛」と明るく返された。

この時、お昼ご飯を食べ終わって1時間ほど。

「ご飯お腹いっぱい食べたんですけど」と一応申告。

「うん、まぁ大丈夫!」手術前のご飯、大丈夫だそうですキョロキョロ



分娩室に移動するとドタバタと準備が始まる。

まずは夫に電話をし「今から産むって!」と伝え、先生に電話を代わり説明してもらう。

幸い、破水した事を伝えていた夫はなにか予感がしたのか、仕事を休んでくれていた為、すぐに病院に来てくれる事になった。

夫が来て、一緒に説明を受けたら始まるのかな?と思っていたら「あと20分で手術室に移動ね!」と言われる。



もう、そこからは怒涛の勢いだった。

手術用の点滴への差し替え、下の毛の処理、書類へのサイン。

もちろん夫は手術前に間に合うはずもなく、もう何が何やら心の整理も付かないうちに、手術室へ運ばれた。



前日に退院の話が出たとは思えないくらいの急展開だった。