S病院に搬送後の診察では、出血原因も出血箇所もわからなかった。(ちなみに、結局最後までわかりませんでしたバイキンくん)


出血量の異常な多さについては、不育症対策で飲んでいたバイアスピリンが少なからず関係しているとの事だった。



そして先生からは、「14週だと何もできない。16週以降であれば張り止めの点滴が使えるが、今は安静にするしかない。輸血も必要ないので、入院しても安静にするだけだし、お家の方が落ち着くようなら帰っても大丈夫ですよ」と驚きの言葉。


こんなに血が出てるのに帰っていい?!そんなの、精神がもたない!!流石に無理!!となり、金曜日だったのもあってせめて土日は入院させてほしいとお願いした。



コロナ禍真っ最中の為、夫はS病院に着いてからは診察室などには入れず、ずっと待合室待機だった。そして、一目も会えないまま帰ることになった。



私は私で、とりあえず一晩入院し、明日の朝の状態で入院継続かを決めてからPCR検査をする事になった為、今日の内は病棟に入ることができず診察台の上で一晩過ごすことになった。



夫も同じくらい不安なはずなのに会えず、看護師さんも最低限しか来れず(感染対策の為)、硬い診察台と部屋の寒さも相まってずっと震えて泣いていた。



トイレは個室内にあり自由に行ってよかったが、立つたびに血の塊がもりもりと出る感覚があり、恐ろしかった。

40センチのナプキンいっぱいにレバー状の塊が広がっているのを見た時はナースコールをするも、今は様子を見るしかないとの事だった。



突然の搬送でスマホの充電器も持ってこなかったから、夫とのやりとりも最低限しかできず、この妊娠期間中1番孤独で不安な夜だった。