「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」を読んで
一つだけ私にはまだ理解できないことがあった。

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映画『Into The Wild』が教えてくれたこと

『Into The Wild』という映画がある。
裕福な家で育ち、優秀な成績で大学を卒業した若者が、
物質主義を否定し、あらゆる人間関係を切り捨て、
1人アラスカで野生の生活を営むという、実話を元にした映画だ。
主人公は悲劇的な最期を遂げる。
「幸福が現実となるのは、それを誰かと分かち合ったときだ」という言葉を残して。
【出典:ぼくたちに、もうモノは必要ない。 佐々木 典士 著】
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1人では生きていけないというのはよくわかる。
ましてや1人アラスカで野生の生活をしたいなんて
微塵も思わない。

ただ私が幸せを感じるときというのは大抵一人だ。
一人でいられる幸せ。
誰とも会わなくて良い幸せ。
無音の幸せ。
今日一日をどう過ごすか、
誰の都合も考えず
自分の気分次第で決められる幸せ。

こんな私が結婚生活を送っているのが不思議でならないが
うちはまあいわゆる普通の結婚生活とは全く違うから。

それで独身の男子同級生が昔私に言った言葉が忘れられない

「〇〇(←私のこと)は一人が好きで
 俺は一人になるのが嫌で」って。

とても矛盾していると思う。

私が幸せを感じているのは「幸福感」だからなのかもしれない。

「幸福が現実となる」というのがどういうことか
知らない、経験したことがないのかもしれない

私は今、幸福感を感じられるだけで充分だと思える。

誰かと分かち合う幸福を今回の人生で経験できるかわからないが
これだけがなんか心にひっかかった。