実家に暮らす両親は80代
もうとっくに二人だけで住まわせておくには限界を超えているんだろうけど
まだ二人だけで暮らしてくれている
実家の周りはそのような世代の世帯が多く
今はつれあいを亡くされて
おひとりで暮らしておられるお家も増えたそうだ
でもまだ常会があり
私が子供だった頃は
皆で花見に行ったり
近所付き合いもあったが
今は形式的なものになっているのに
家が10数軒のその常会は
1年毎に常会長の番が回ってくるのだが
今年はうちの実家に番が回ってきてしまったという
常会をなくすことはできないのか聞いてみたが
災害時の安否確認等のために
なくすことはできないようだ
私が子供の頃は30代の世帯が多かったから
80代以上の家は免除だったそうだが
今それをやると、常会長をやる家がほとんどなくなってしまうとかで
私が実家に行った前日も母が全部の家を回って集金していたという
回覧板用紙はこないだ帰った際に作ってきたが
これさえ作れない家だってあるだろう
限界集落
家の実家界隈もそうなんだろう
父は今年運転免許の更新を悩んでいたが
とりあえず認知機能検査は受けることに決めて
先日受けてきたそうだが
だめだったようだ
本人ももう運転する自信がないと言っていた
母は父が運転しなくなったら
生活が一変してしまうから
なんとか更新してほしいと言っていたが
私としては本人が不安に思っているものを
無理に運転させるのはと思っていた
家族がなんとか運転をやめさせようとしても
運転してしまう人もいると聞くのに
本人が自信がないと言っているのに
運転させるのはと。
でも車がなければ生活ができない場所であることは確かだ
老人ホームも検討したが
車がないことが一番の問題なら
ネットスーパーや生協を利用して
まだしばらくは自宅で過ごしたいということになり
地元に親だけで暮らしている友人にも聞いてみたが
やはりそのようにしているとのこと
最近は実家に行って帰ってくると
本当にぐったりしてしまう
同居している人や
介護している人には
こんなことは絶対言えないが。
地元の市役所が発行している
生活支援ガイドをもらいに
昨日コミュニティセンターに行ったら
置いていなくて
でもそこにいた警備員さんがすごくいい人で
自分はここにも来てるけど
社会福祉協議会にも行ってて
そっちの方がそういうのはたくさんあると教えてくれて
でも土曜日は入れないでしょうと聞いたら
私と同じ警備会社の人が行ってるから
その人に言えば一緒に探してくれると思うと教えてもらい
そこから車で数分の社会福祉協議会に行ったら
同じ制服の警備員さんが
椅子に座って熱心にスマホをいじってて
「すみません」と何度声をかけてもガン無視されて
「なんだこいつ」と思い
勝手に２Ｆに上がって行こうかと思ったが
やっぱり戻って
自分のスマホ画面をその人の目の前に差し出して
「これが２Ｆにあるから欲しいんですけど」
と言ったら
初めて顔を上げてくれて
「うん？どうしたの？」って。
？
なんだ？優しそうな人じゃない？
なんであんなガン無視されたんだろうと思ったら
補聴器をされてた
聴こえてなかったのか
一緒に行って探してくれたけど見当たらず
ちょうど休日出勤されてた職員さんが一人おられて
その方に聞いたらすぐわかった
「よくこんなたくさんある中に
これがあるって知ってたねー」なんて言ってくれて
「さっきコミュニティセンターの警備員さんに教えてもらったんです」って
顛末を話したら
「〇〇さんだー」って言ってて
私はその方のお名前は聞いて来なかったので
「すごく親切な方でした」って言ったら
「うん、うん」って嬉しそうにしてた
いい警備会社だなーと思った
この警備員さんでは本当に曲者が来たら
こんなに目の前に来て話しかけても
全く気付かないので
警備としてはかなり危険だけど
高齢者福祉の場には
こういう穏やかで親切な人が適切なのかなと思ったりもした
私は人に頼るというのが
とことん苦手だけど
親の事で色んな人から知恵を借りたいから
柄にもなく自分からいろんな人に連絡してるけど
皆快く色んな事を教えてくれる
そして今までそんな話聞いたことなかったけど
家はまだ遅い方で
数年前からすでに要介護になってる人も多かった
老人ホームについて調べてたから書いてあったけど
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日本人の健康寿命は
男性が約72歳
女性が約75歳
※厚生労働省
「健康寿命の令和元年度値について」参照との事
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なんだそうだ
家の両親は二人だけで
本当に頑張ってくれているけど
相当の負担をかけてしまっていることは確かだ
テレビの嫌いな私の数少ない好きな番組
「ドキュメント72時間」を見てるといつも思うけど
みんななんでもない顔して
普通に暮らしてるように見えるけど
ちょっと聞いてみると
本当に色んな経験されている
自分の知り合いや友人でさえ
みんな楽しく暮らしてるように見えても
人生50年も生きてくれば
やっぱり色んな事を乗り越えたり
今もその真っ只中だったり
抱えてたりなんだなと思った
一人で抱えないでなんでも聞いてと言ってもらえて
自分が今から差し掛かることを
既に数年前に経験した人達に教わって
実家に行く回数も増やして
考えることもその時によって変わるけど
その時、その時で
一番いいと思ったことをやっていこうと思っている