朝ドラ、かなり一生懸命見てるんですが
永作博美さんがやっぱりいいなと思う。
永作さんとは同世代で昔から大好きな女優さん。
旦那さんで社長役の高橋克典さんが亡くなって
自分が社長になる決心をして。
最初、自分には無理だって言ってた時
私もそう思った。
総務・経理で旦那さんを支えるならできても
社長になるというのは。
娘さんはとても良い子だし
2人で頑張るとしても無理だろうと。
でも社長になってからの永作さん
本当にきりっとしていて
取引先の嫌味にも毅然と切り返し
営業の男の子が社長がかっこよかったって
帰社してから会社の皆に興奮して伝えたのももっともだという感じ。
投資家の息子からも
「いっぱしの経営者みたいやな」って言われたときの
あのスーツ姿の永作さん。
本当に上手だな。
あの「無理」って言ってた時は本当に無理そうだったのに
この数回の放送のうちに
こんなにきりっと賢く勇敢で
でも社員を守る優しさもある
その感じが出てくる佇まい。
ドラマなのにのめりこみすぎかもしれないけど
「肩書を与えられたらそれに見合うようになる」って
以前どこかで聞いたことがある言葉を思い出した。
夫を献身的に支える有能な総務・経理の役割だったから
それに見合う人だった。
でも社長になったら
本当はこういう役割も出来る人だったのに
自分は総務・経理で社長を支える人だと思い込んでいたから
それに見合う人でいたんだなと思った。
もちろんみんながみんなそうではないと思うけど
(このドラマで言えば頑なに職人として支えるという人もいる)
永作さんの演じてるこの人は
きっと自分で思っている以上に
潜在的な能力があったんだろうなと思った。
そしてそういう役を演じるのに
永作さんは本当にぴったりだなと思った。
自分は
来週パートの契約更新面談があるんだけど
重荷を下ろしたい、
重責は勘弁してもらいたい、
ずっとそう思ってるなと思った。
面談でもそういうような事を伝えるつもりだった。
仕事のやりがいって
責任は持ちたくないけど
やりがいは欲しいなんて
きっとないんだろうなと思う
だから私は責任もないけど
やりがいもない仕事をずっとしているんだろう。
自分がそれを望んでいるから。
たとえば収入を気にせず
自分が納得いく作品を作る芸術家とかなら
責任とか考えなくても
やりがいはあるんだろうけど
そういうのは趣味っていうのかな
私は一時期職業としてヨガ講師を目指していた頃があり
自分が住んでいるマンションで
幼稚園児のお子さんを持つママさん達の
ヨガサークルみたいな所で講師をしていた時期がある。
その頃この重責に耐えられないと思ったことがある。
お客様を安全に楽しませ続ける
そんな事をずっと続けていく自信がどうしても持てなかった。
ヨガを自分一人で楽しむのと
仕事として人に教える、
安全で楽しいプログラムを創作、提供し続けるというのは
大違いだった。
好きな事を仕事にできれば
例えばこの例だとヨガが仕事なら
ずっとヨガしていられる
そんな単純じゃなかった。
永作さんの演技で色んな事を感じた朝だった。