6月に夫の祖母が亡くなった。
3月に100歳のお誕生日を迎えたところだった。
圧迫骨折で入院していたが、
頭脳明晰で病院の若いスタッフの方々とも
すぐに仲良くなり、
家にいるよりも若者と一緒に楽しくさえ
過ごしていたようだ。
あれからたったの3ヶ月。
でも最後は自宅で
100歳で最後までお元気で
本当に素晴らしい一生だったと傍目には思う。
私は関東在住で
夫の実家は九州
私は葬儀にも出なかったけれど
先日四十九日法要で
10年ぶりに夫の実家に行った。
前回行ったのが夫の祖父の葬儀だった。
祖父も90代だった。
あの時は私の両親も葬儀に間に合うよう
後から来てくれたのだった。
あの時両親は70歳。
関東から二人で飛行機に乗ってきてくれたんだった。
その時の私の様子を見て
両親は相当心を痛めていた。
九州の一族の中で一人うちとけられずにいた。
うちは子供もいないし
夫は何よりも実家が大切な人。
私がとても緊張していた様子を
両親はとても心を痛めて見ていた。
40歳過ぎてもまだ
両親に心配をかけて
わざわざ関東から九州まで飛行機に乗って来させて
私も申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
私の両親が夫の実家に色々と充分過ぎる
贈り物や配慮をするのは
あの時の私の姿があまりに衝撃だったからだろう。
「普通にしていればいいんだよ」と母は言ってた。
私もそうしていたかったけれど
あの頃は会社でもどうしたら自分らしくいられるのか
毎日本当に苦しんでいた頃だった。
今は夫の実家の人たちも多くが亡くなり
私にプレッシャーをかけてくる人たちも
ほとんどいないし
何より自分がそれを気にしなくなれた気がする。
あれから10年
勤務先も2度変わった。
今の勤務先では
少なくとも自分らしくはいられている気がする。
信頼していた同僚が
「自分らしくいられないから」と言って
辞めていったけれど。
前の職場で
人事の若い職員さんを私は信頼していた。
そこで私は初めてパートとして働き始めたのだった。
30年余りの正社員時代には
人事を信頼していたことはなかった。
信頼していた他部署の上司に
「人事を敵に回してはいけません」と言われていたけど
その頃はもう十分敵に回していた後だった。
前の職場で
その若い人事の職員さんとお昼を食べたことがある。
私の記憶では二人だけでお昼を食べたのはあの1回だけだ。
その子がまだ結婚してすぐの時だ。
私がいつも一人でお昼を食べてる部屋に
(この部屋を使って良いと言ってくれたのもこの子だ)
「いいですか?」と1回だけ来たことがある。
「においのあるものを持ってきちゃったから」って。
お弁当にカレーを持ってきたと言ってた気がする。
その時に色々話して
「人事を信頼できるっていうのは本当にありがたいことなんだよ。
だからあなたには本当に感謝してる」って話をその子にした。
その子はなんだかよくわからないような顔していたから
「人事を信頼できない会社だってあるんだから」って私は言った。
あの子も上二人の職員が何もしないで
全部その子に仕事を押し付けてくるだけの人で
精神を病んで休職した。
私が契約更新されずに解除になったとき
その子はまだ休職中だった。
前の職場でも私を面接して採ってくれた人が
異動になって
独裁者が上に立って
職員たちは独裁者の理不尽な言動にも
何も立てつくことができないのを
自分はパートだから
(普通は逆なのかもしれないが)
こいつの機嫌取る必要ないからと
正面切って堂々と反発してたから
契約更新されなかった。
今勤めている会社にも
人事で信頼している人が二人いる。
でもそのうちの一人が辞めてしまうのだそうだ。
人事の人が辞めたい会社って
やっぱりこういう会社だなと思う。
その人がとても大変なのはわかっていた。
私と大きなくくりは同じ部なので
上司が・・・なので
下の人は大変な部署なのはお互いよくわかっている。
その人が辞めるのは知らなくて
業務の事でメールで連絡したら
「私が退職するから色々お手数おかけします」と返事が来て
驚いて即レスして少しやり取りをした。
私(パート)が社員の訳のわからない指示に
理路整然と反撃しているのを「まじかっけー」といつも思ってたって
(自分はチキンだからできないって)
書いてくれてあった。
そんな風に思ってくれてたなんて。
「このパート
最初はおとなしくしてたけど
本性出してきやがった」と思われてるかなと思ってた。
どこでもそうだけど
いい人は辞めてしまう
それでやっぱりこういう腹黒じゃないと
長く続けることはできないんだなと思う人か
めちゃ鈍感な人
諦めて受け入れている人
これは私が社員の時に見つけた法則だ。
この3種のどれかじゃないと
会社に長く勤めることはできないと。
で自分は諦めているつもりだけど
受け入れられなくて
ずっとくすぶってて
だからずっと辛いだけの正社員生活を
30年余り続けてしまった。
今は時代が変わってきているのを
みんな肌で感じていると思うけど
そうまでしてしがみついて執着する人が
少なくなったなと思う。
そういうの昔は根性がないと
マイナスに捉えられがちだったけど
今はすぐに切り替えることができるとか
自分を大切に出来るとか
プラスに捉えられる気がする。
私も前述の同僚がいるから
ここで働いているという感じだったから
この人が辞めたらもう
ここにいる理由も特にないと思っていた。
だけど皆辞める気なら
本当の事を言っても良かったんじゃないかと
私は思うけど
ここで改善してやっていくという
気力もなくなっていたのか
最初から合わないなら、
合う所を探すと思っていたのかだろうと
思うけど
本当のことは上には言わず
仲間内にだけ言って
円満退社したかったのかもしれないけど
それはちょっと私は同意できないところだった。
だから同僚が辞めたとき
会社の人も私もきっとすぐ辞めると言うと思ったと思うし
私自身もいつ辞めてもいいと思っていたけど
辞める気なら言ってみようと思った。
契約面談で今まで何も言わなかった
言っても無駄だからと思ったからだけど
そこで思ってることを言って
それでも聞く耳もたないようなら
そのあと辞めても遅くないと思った。
契約面談は自分で会議室取って
(じゃないとパートは他の人が話聞こえるところで
ぱぱっと済まされてきたから)
部長とさしで話した。
いつもどおり私の面談というより
部長の自慢話、苦労話がほとんどだったけど
それでもこの面談で部長に言おうと思っていたことは
言えたという満足感はあった。
それにまあ入って1ヶ月で辞めた人が
「部長に言ったけど話にならない」と言ってたのは
よくわかるし、ありあり想像できるけど
一応聞く耳は持ってくれた。
長すぎなので一回ここまでにします。