以前からずっと
爆笑問題の太田光さんの生き方が羨ましいと思っていた。

太田さんって
普通のサラリーマンとか絶対向かない人だと思う。

田中さんなら
どんな仕事でも、どんな場所でも
きっとそつなくやっていくだろう。

太田さんの最大の成功は
光代さんと田中さんという
絶対的な味方を手に入れて
その関係をずっと継続していることだと思う。

私はいつも太田さんを見てると
刀の背の上を歩いているように感じる。

そこから一歩でもずれたら転落するんだけど
ずっとその刀の上を歩き続けているような。

自分の得意なこと
自分が活かせること
自分が自分のままでいられる環境が
ハッキリとわかっていて
そこから一歩もずれない場所を
ずっと歩き続けてる。

太田さんがずっとその刀の上を歩いて行けるように
太田さんがやりたくないこと
太田さんが苦手なことが得意な
光代さんと田中さんが
太田さんが太田さんとして
いきいき生きていける場所を作り
太田さんを守っている。
私にはそう感じられる。

私が今の職場に就職できたとき
「ああ。私もやっと私の居場所を見つけたんだ。
 この20年以上ずっと探していた私の居場所を。
 私も刀の上を歩けるようになったんだ」
と思った。

私は中学生の頃には既に
人と関わる仕事はしたくないと思っていた。

高校で情報処理科に進んだのは
プログラマーになれば
人と接しなくて済むと考えたからだ。

ところが入学したらそのプログラミングが
全く理解できなかった。
それまでそこまで勉強で苦労したことはなかったので
「勉強がわからない」という感覚がよくわからなかったのだが
初めて「これが勉強がわからないということなのか」と思ったことを
鮮烈に覚えている。

「これがやりたくてここにきたのに
 これは私には全く合わないということを
 入学後数か月で学ぶ」

プログラミングを学びにきたはずが
学んだのは以上3行だった。

で、これはまずいと。
方向転換せねばと簿記を学び始めた。
こちらはプログラミングに比べれば
だいぶ理解できた。

それから30年以上経って
まさかこの経験が役に立ち
自分の居場所を見つけられるとは
想像もしていなかった。

次回に続く