前回からの続き

この子の先輩に当たる男性職員さんから
「聞きました?」と会議室に誘われ
「うっすら」と答えたら
どうもそういう事情のようでした。

「絶対おめでただと思ってました」って言ったら
「そうだと良かったんだけど」って。
そうか、そういう可能性はもうないのか。
まだはっきり聞いてなかったので
もしかしたらまだ可能性はあるかもと思ってました。

前の職場はメンタルを崩して休んでる人がとても多く
絶対数も多かったんですが
どの課にも数人はいてもおかしくないくらい
いつも誰かがこういう事情で休んでいました。

メンタルを崩さない方がおかしいと
私は思ってたくらいですが(苦笑)

この先輩職員さんは
「二人でしょ」というので
「二人?」と聞き返すと
「こんな少ない人数の職場に二人だから」って
とてもショックを受けているようでした。

私はお会いしたことはないのですが
ちょうど入れ違いで同様の理由で休職されている女性が
もう一人おられて。

その方は中間管理職のような方なので
「あのチームであのお立場なら
 そりゃ精神的苦労は相当だろう」と
これまたお会いしたこともない方に
勝手にそんなことを思ったりしていました。

それで「前の会社にもそういう人いましたか」
と聞かれたので
普通にたくさんいたことを話し、
そしてここの職場の人には初めて
「言うと詐欺みたいですけど
 私もお休みしてたことあるんですよ」
と初めて告白しました。

初めに再就職支援会社の人に
「以前、休職していたことがあるのですが
 それは言わなければいけないですか」とお聞きしたら
「復職してから数年経過されていますし
 わざわざ言わなくて大丈夫です」と言ってもらえたので
「詐欺っぽくないかな」と思いつつ
再就職にはかなり苦労したので
言わなくていいなら言わない方がいいと思っていました。

その子の部署は
その子とこの男性の先輩とその課のリーダーの女性の
3人しかおらず
「本当にこの子はよくやっているな」と常々思っていたので
折に触れ褒めていたのですが
まさかそれがプレッシャーになったりしてなかっただろうなと
ちょっと心にささった気もしました。

自分はここへ来てから
誰にも褒められたことはないけど
誰かが自分を見ててくれてると思えたら
私だったら自分の力になると思えるので
自分が見ていて
「この人はすごいな」と思うことは
なるべくその人に伝えるようにしていました。

お相撲に職員さんたちと一緒に行かせてもらったときも
その後の飲み会で
別のチームの若い男性職員さんをみんなの前で褒めたら
「別のチームなのに見ててくれてるんだね」
と周りの人に言われていたので
やっぱりなかなか誰かに褒められる機会というのはないのかなと思いました。

そしてそれをきっかけに他の男性職員さんたちも
同意してくれてたので
その人は結果みんなに認められたという感じになって
やっぱりこういうのはみんなでシェアした方がいいよななんて
これまた勝手に思ったのですが
相手にもよるのかな
私が良かれと思ってしたことが
あの人事の女の子を追い詰める一因になっていないことを
心から祈ります。

この人事の女の子は私から見たらこの女性のリーダーと
よくうまくやっているな
本当に偉いなと思えることが日々ありました。
このリーダーは私より更に3つ位年上なので
大変だろうなと思っていました。

これくらいの年で
これくらいの立場になる人というのは
それこそ色々なことを乗り越えて来ただけはあり
なかなか一筋縄ではいかない人も珍しくはなく

別のチームで同様の立場の女性も
私と同い年とのことなので
若い女の子は大変だろうといつも感じることが多々あります。

私は今の上司でなければ
他のチームではきっとやっていけないと思っています。

それくらい今の上司に恵まれたことを
感謝していますが
そうでなかったら
メンタルに不調をきたしてもまあ特に不思議はないだろうと思えるくらい
やっぱり「人」ですね。

本当にそう思います。

もう本当に最近のキーワード

もうひとりのパートの人に
「まだ会って間もない頃なのに
 私に出会えたって言ってくれたんですよ。
 覚えてます?」
と聞いたら

「うん。だって本当に『出会い』だけだよ
 求めてるのは。」って言ってました。

私とは表現の仕方は違うけど
人との縁をこの方はとても大切にされていると
日々感じます。

だから私はこの人に魅力を感じるし
今はパートはこのフロアでは二人だけなので
「二人しかいないパートが○○さんで
 本当に良かった」と言ったら
「えー」なんて言ってたけど
本当に「人」だなと思います。

今は仕事内容も自分に合っていると思えるけど
なにより「人」に恵まれたことを
本当に奇跡と思えるし
そう思うとこれがいつかなくなってしまうと思うと怖いから
「今」この人と一緒にいられることが幸せと思えるような人と出会えたんだから
「先」を怖がらず
「今」をちゃんと毎日きちんと味わおうと思っています。