と言うと聞こえはいいですが、退職勧奨による退職です。
平たく言えばリストラですねゲッソリ

 

なかなかブログに書けなかったのですが
年内で退職します。

 

平成元年から働き始めて
平成が終わるこの平成30年の年末に退職

なんだか感慨深いです。

 

今年の春にも人員削減がありました。
その時は営業部門がターゲットでした。

今回はどうなんでしょう。

自分以外の誰がターゲットになったのかはほぼ不明です。

 

ただ会社は慣れたものだなーという印象でした。
今年の秋に事業縮小の説明がありました。
自分と直接は関係ないと思っていました。
ただその仕事はとても大変な仕事だったので
その事業の新規受注はしないと聞いてほっとしました。

 

そのことが自分が退職することにつながるとは思ってもいませんでしたが
口実はなんでもいいんだと思います。
会社が人を減らしたいと思ったら
減らしたい人を選んで
あとは後付けでなんとでも理由をつければいいんだなと。

 

会社は約10年前に初めての大きな人員削減をして以来
何度もしてきていることなので
もうシステムを完全に構築したようで
ターゲットに選ばれたあとは
もうベルトコンベアに乗ったように
自動的にあっという間に退職となります。

 

これは前にもブログに書いたことがありますが

さとうみつろうさんの本に

 

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その人の目の前に、その人が望んでいないことはなに1つとして起こらん。
(中略)

じゃあ、急に病気になった人とかはどうなるの?

さすがに、<病気になりたい!>だなんて願わないでしょ?

必死に働きながら<身体を休めたい>と願ったんじゃろうな。

そして、<ズル休みはしたくない>ともな。

願いがたくさんあり、それら全てを叶えると、
正当な理由で休める=<病気>という形になったんじゃろう。

【出展:神さまとのおしゃべり さとうみつろう著】

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というのがありますが
これは私が休職した直後、
最初に人事に行かなくてはならない日、

一番憂鬱な日、

待ち合わせ時間の調整のために立ち寄った本屋で
偶然見かけた一文でした。
みつろうさんのことはそれまで全く知らなかったし
なんでこの本を手に取って読んだのか
そしてその時の自分にあまりにピッタリで
不思議な巡り合いのように感じたことをよく覚えています。

 

休職中も会社に戻りたいなんて一度も思ったことはありませんでした。
ただ転職先が決まらなければ退職はできないと思っていました。
夫がそう言っていたからです。
「そんなに嫌なら会社辞めてもいいけど、ちゃんと転職してね。
 扶養はしないから自分で保険とか払えるような自立できる仕事についてね」
と言われていたからです。

 

約2年間休職している間に
私はそういう転職先に転職することができませんでした。
もう休職が終わるというときにまた夫から
「会社に戻れるという選択肢があるなら
 それを一回利用してみたら?

 戻ってみてそれでも本当にだめだったら
 その時に辞めるという選択をしてもいいんじゃないかな」と言われました。

 

本当にだめだったから休職したのだけど
確かに2年休んでいる間に
私のやっていた仕事は別の課が請け負うことになっており
仕事で密に関わらなければならない
本当に苦手だった人たちも部署が消滅したり
個人的に異動になったりで
ずいぶん改善はしている気がしました。

 

もしあのまま頑張り続けて会社に行っていたら
間違いなく私がその別の課に異動して
私のいる事業所では一人でその業務を引き続き担当していたでしょう。

 

自分の力ではどうにもならなかったことが
どうしても休まなくてはいけない状況になり
(金曜に受診して、翌月曜から休職するよう診断されてしまったため)

そうやって流されている間に
勝手に状況が変わった。

 

転職できなかったのだから
戻るより他ないと、戻ったのでした。

 

それから約丸2年で今回もそうせざるを得ない流れで退職になりました。

そんなこと言ったら最初に就職したときも
もうここしか選択肢がないという状況で就職し
その後の分社も合併も自分の意志とは関係なく
逃れようのない流れの中でここまで来ました。

 

数ヶ月前に他部署の女性が3名退職されました。
そのときに「もう潮時だな。みんないい時期に辞めたな」
とは思っていました。

まさかそれから数ヶ月後に自分が辞めるとは思っていませんでしたが
きっとこういう流れにならなければ
私が毎日思っていたように
60歳まであと10数年、
ただカレンダーに×印をつけるように
毎日過ぎ去ってくれることだけを願って
どこまで耐えられるか
我慢比べの日々を過ごしていたでしょう。

 

誰もが口を揃えて
「もう年末だね~。ほんと早いね~」
と言うけれど
私は会社に行ってる間はそんな風に思ったことはありませんでした。
なんせカウントダウンまであと10数年もあるんです。
 

「え!まだ1日しかたってないの?」と思う毎日で
週末には「これでやっと1週間。これが4回でやっと1ヶ月」
この調子なので早いだなんて思うわけがありません。

 

会社を辞めるのが私の一番の夢で
でも次が決まらなければ辞められない

この矛盾を最適に叶えるためには
どうしても辞めざるを得ないようにするのが一番良かったんだろうなと。

 

まあリストラされた人がこんなこと言っても
強がりにしか聞こえないだろうけど
これも私が毎日毎日強く願っていたことが
最適に叶ったように思います。


本当に会社に行かなくなって
(残りの有休を全部使ってもう会社には行っていません)

毎日を早く感じるようになりました。

 

休職している間も
自分の人生の中で一番幸せな時期だと実感していました。
そのときのように今は毎日がとても幸せです。

 

もちろん先のことは何も決まっていないし
転職活動ももちろん全然うまくはいっていないけど
あんな風に毎日カレンダーに×をつけるような日々ではありません。

 

朝起きてお天気がよければ
「今日はおふとん干せるなー」

 

お昼に一人で家で飲むコーヒーは
会社で飲んでいたものと同じなのに
全然違ってしみじみ美味しいなー

 

洗濯物が冬の乾いた空気に揺れているのを見ても
ベランダの花を手入れしても
本当に日常の小さなことのひとつひとつが
会社を辞めたらしてみたかった
私の夢のひとつひとつで
それを毎日叶えることができる。

 

睡眠時間もたくさんとれるし。


一日のほとんどを自分がどう過ごすか
自分で決めることができて
それを実行することができる。
これはブログにも度々書いていたことだけど
私にとってこれが本当に幸せを実感する根幹なのかもしれないと思います。
 

これもみつろうさんの本に書いてあったことだけど
「将来働かなくていいために今働いている」
まさにその通りの毎日だったので
今のために生きてみたい、
それが今叶っている。

 

長々失礼いたしました。
最終出社日のこととか
夫が少しずつ変わってきたこととか
他にも色々書きたかったのだけど
それはまた今度。

 

読んで頂きありがとうございました。