本田晃一さんのブログで何回か読んだことがあるこの記事。

心屋さんから本田さんへのアドバイス。
これ、これまでも何度も試してみたが、どうにもうまくいかない。

そうできればそりゃいいだろうけど
私にはうまくできないよとずっと思っていた。

それで、この間、これとは全然関係なく昔のことを思い出していたとき、
中学生の頃から、私は小林薫さんが大好きだった。

当時、透明の挟めるハードケースを下敷代わりにして
中に明星とか平凡とかの切り抜きの
好きなアイドルの写真を入れるのが流行っていた頃、
私は新聞にたまたま載っていた
薫さんの記事の写真を挟んでいたくらいだ。

高校生の頃、駅にサントリー大きなのポスターが貼ってあって
それが薫さんだった。

クラスの子に「あのポスターもらえないかな」となにげに話していたら
確か一緒に駅長事務室へ行ってくれた気がする。

貼り替えたら捨てるだけだからと
そのタイミングで取りにくるように言われたのかはうろ覚えだが
とにかくもらうことができて
思っていたより大きなポスターを持って帰るのが
「紙なのに重たい」と思ったことだけは覚えている。

更に部屋に貼ったらさすがに駅とはサイズ感が全然違って
あまりの大きさに少し離れないとなんだかわからないくらいだった。

で、中学生なのになんで薫さんを好きになったのかなと言えば
当時再放送で「ふぞろいの林檎たち」をやっていて
それを見てだったなと思った。

あれは中井貴一さんが主演で、中井さんの兄役が薫さんだった。
中井さんもなかなかのダメっぷりだったが
(当時、中井さんってエリートで優秀なイメージしかなく
 こういう役をやるのがとても意外だった記憶がある)
この兄がまた・・・という役だったが
そこがまた好きだった。

あのドラマは出てくる人たちがみんな個性的な役で
どの人もそんなにパッとしてなくてそれが珍しいなと思っていて
でもそれだからこそ、どの人もとても愛おしかった。

私の記憶の中では手塚理美さんだけは
まじめできちんとしていて、
きっとこういう人が良妻賢母になるんだろうけれど
私の中では全然魅力を感じていなかった。
(当時は石原真理子さんに憧れてました)

それでふと
「こういうこと?
 ダメなところを素晴らしいということにしてしまうって」と思った。

働きたくもない
仕事をしたくない
ニートになりたい

ひゃー

私の最低なところを素晴らしいということにしてしまうって
どこが素晴らしいのと思って
口では「素晴らしいことにした」と言い聞かせても
本当は少しもそんなこと思ってなくて
「思ってなくてもいいから、そういうことにしてしまうんだ」と言われても
いくら言い聞かせても全然素晴らしいことにできませんと思っていた。

けど、ダメダメだから素晴らしいっていうの、
私もう知ってたと思ったら
私のダメダメなところ

みんなみたいに仕事もできないし
会社の中でもう私にできることもやりたいことも何もないし

そういうダメダメなところ
素晴らしいということにしてしまおうって思ったら
なんだかそうできそうな気がした。

今の自分にはわからないけど
でももしかしてそういうダメダメなところが
本当は素晴らしいのかもと
初めて思えた。

そしたら・・・
正確には前後は逆だったかもだけど
(とにかく全然心はこもってないけど
 自分のだめなところを
 『素晴らしいことにしてしまうんだった』と言い聞かせてはいたから)

次回に続きます。