テレビ嫌いな私が好んで見ている番組が一つだけある。
「あいつ今何してる?」という番組だ。
こないだは坂上忍さんだった。
昔の同級生が今何してるかスタッフの人が会いに行ってくれる番組だ。
本人(この場合は坂上さん)が会いに行くのではないところがみそ。
この番組を見てると
やっぱり中学くらいまでは同じようなことをしていた友達が
大人になって様々な人生を送っていることがよくわかる。
坂上さんの同級生にとても心惹かれる人がいた。
心のままに生きているような人だ。
その時その時に興味を惹かれることに純粋で
後先考えずに(というように見えるというだけだが)
自分の思いのままに躊躇なく進んでいるように見える。
坂上さんと同い年とのことだからもう50歳なのに
全然そう見えない。
若くて楽しそうに見える。
我慢してない。
世間の常識に縛られてない感じ。
本人は「若作り」と言っていたけど
作っているようには全然見えなかった。
自然体でいることがそのまま若く見えるように感じた。
金髪も若々しい服装も「若作り」している感じはなく
とても似合っていた。
坂上さんの印象では漫画が上手だったので
すごい人になってそうな気がするとのことだった。
その予感はある意味当たっていた。
進んだ道は漫画ではなかったけれど
そういうセンスみたいのは今でも各所に活かされているように感じた。
今は印刷所を経営されていて
値札やタグを作成されているとのこと。
他にも色々な顔を持ち
HP作成や、大好きな浜崎あゆみさんのツアーのために
世界を駆け回ったり、グッズを作成したりして
ファンの間では有名なファンなのだそうだ。
そこを狙ったりしているのではなく
ただ好きなことを純粋に追求していたら
今に至るみたいな感じがした。
「こんなことやってて平気かな?」
「ちゃんとした方がいいかな?」とか
私だったらまず踏み出す前に不安で踏み出すこともできないようなところへ
何の躊躇もなくどんどん進んでいるように見える。
私はこういう人に心底憧れる。
寺門ジモンさんとか。
自分の人生を生きているという感じがする。
浜崎さんの写真を15万円で買ったというけど
それに価値を感じるかどうかは人それぞれで
この人はそれだけの価値があると思ったから買った。
迷いがない。
番組のタグを頼んでもないのに
好意で作ってくれたり
坂上さんの絵を描いてプレゼントしてくれたり
その絵を見た同級生達は
中学の頃のデジャブみたいと喜んでいた。
その頃からその人の本質というか、特徴をつかんで
パロって描くのが天才的にうまかったって。
そういうセンス。
そのセンスがわかる友達。
ああ、どれをとっても私が憧れるものばかりだ。
サニーデイサービスの曲に
「いろんなことに夢中になったり飽きたり」というのがある。
それでいいのかもしれない。
私はいつも先のことばかり考えてる。
ずっと好きでいられることを探さなければなんて思うから固くなるんだ。
その時は夢中になるけど、すぐ飽きて
「ああ、これじゃなかった」なんて落胆したりしたこともあったけど。
その時その時に夢中になったり飽きたりでいいんだ、きっと。
それを坂上さんの素敵な同級生の方が見せてくれたのかもしれない。