今更ながらレミオロメンとaikoにどはまりしている。

レミオロメンは活動休止していたことも知らなかった。

あんな感性を持った人たちがいるんだ。

このところ私の心に潤いが戻ってきているのを感じる。

20代の頃、音楽や映画が大好きで
感性で生きていた気がする。

30代以降、そういうことから遠ざかっていた。

以前のように心を震わせる感性がもうないのだと思っていた。

そうではなかった。
忘れていただけだった。

胸がきゅーんとする思い。
こういう感覚がまだ自分にあったことに驚く。

レミオロメンの「粉雪」
サビの部分くらいしか知らなかったけれど
こんな真夏に「粉雪」
ずっとずっと繰り返し聴いている。

「僕は君の心に耳を押し当てて
 その声のする方へ
  すっと深くまで
 下りてゆきたい」

こんな歌詞があるとは知らなかった。
初めて聴いたとき、
すごい衝撃だった。

この人の言葉の言い回しがとても好きだと思っていたけど
こんな表現ができるなんて
このワンフレーズでこの人を
ものすごく好きになってしまった。

誰かが誰かのことをこんな風に思うなんて
そんな風に思ってもらえる人は幸せだなと思うけど

私は誰かにこんな風に思ってもらうことはないけど
自分でしてあげたらいいんだなと思った。

ずっと自分の心を押さえつけて
否定ばっかりして
我慢させ続けて

一番味方で居てほしかったであろう私に
いつも厳しくされて

そんな私の心に
私が耳を押し当てようと思えば
その声を聴かせてくれると
今なら思える

私は自分の体が自分と仲良くしてくれていることに
このところ本当に気付いてきた。
体のことも全然大切にしてこなかった。
それでも今、体と対話できていると思う。
私がその声を聞かせて欲しいと思えば
今まで私がしてきたことの仕打ちに
恨みを持って答えてくれなくても当然なのに
本当に水に流して
長年ずっと大切にされてこなかったのに
今、大切にしようと思えば
それにこたえてくれるということを
何度も実感してきた。

そのたびに自分の体の懐の深さというか
私を受け入れてくれているという思いに
深く感謝した。

自分をずっと粗末に扱ってきた相手に対して
仲直りしてと頼んで
しかもまた何度も裏切って
そんなことを何度もして
でもそのたびに何の恨みもなく
受け入れてくれるなんて
人間だったらありえないんじゃないかと思う。

何回も繰り返してきたけど
本当にもう私は私の体を裏切りたくないなと思った。

今度は私の心とも仲良くしてもらいたい。

それにはきっと私が仲良くしてくださいと
歩み寄ればいいのだろう。
体と同じようにきっと
心も私のこれまでの素行を水に流して
受け入れてくれるのだろう
そんな風に今は思える。

以前、「心の中へ」というメルマガを書いていた。
自分の心の声を聴くということが
少しわかってきた気がして書いていたものだった。

その私がどれだけ長い間
心の声を押さえつけてきただろう。

こんな歌詞が書ける人がいるんだ。
憧れる。

この連休中、
レミオロメンの「粉雪」「3月9日」
aikoの「くちびる」「もっと」を
とにかく聴き続けていた。

こんな作品を世に出して
こういうことを仕事にしている人がいる。

この人たちのしていることで
一体どれだけの人が救われているだろう。
少なくとも私は本当に支えられている。

aikoは若い頃より今の方が声も歌い方もずっと好きだ。
たいていは若い頃は良かったのにって
歳を重ねるごとにだんだんがっかりするものだけど
aikoはすごいな。
魂の人だな。