私、わかって欲しかったんだな。私のことを。

 

中学生の頃の私のことを、
どんな風に覚えていてくれてるのかは
人それぞれだけど。

 

私が誰かのことを
私の視点で捉えて覚えていて
それを本人に伝えると
その人が忘れていることだったり。

 

自分の、自分だけの視点ではわからないことが
他人からだと文字通り客観的に見えたりする。

 

そして私のことを
「笑顔が多かった」って覚えててくれた人がいた。

 

会社ではもう何年笑ってないだろう。
この人が今の
会社に居るときの私を見たら
驚くだろうな。
鉄仮面みたいに無表情で感情のない顔。

 

一日中緊張して、体中がかちかちに固まって。
息苦しくて。
ビルを一歩出ると初めて呼吸ができるような毎日。
そんな日々をもう何十年過ごしているだろう。

 

あの頃の私のこと、好きだと思える。
会社に居るときの私は大嫌いだけど。

 

赤ちゃんの笑顔が親しみやすいのは
黒目が多いからだって。
佐藤栞ちゃんの笑顔が親しみやすいのは
目が細くなって黒目が多くなって
赤ちゃんと同じようになるからだって。
これって私が本当の笑顔をするときと同じ目だ。

 

会社とか「自分らしくいられない」って思うときって
「~しなければ」って思っている。

「挨拶しなければ」とか。


そして会社の人だから挨拶しなければって挨拶するとき
相手の目を見れないし
挨拶したあと、どっと疲れる。

 

でも心を開いた相手にはそんなこと思わないし
会えたら嬉しいから挨拶する

顔も全然違う

 

挨拶しなければってするときには
こわばってるし
会えたら嬉しい人には
栞ちゃんの目になってる
そしてこれが自分だ
自分らしいと思える

 

本当の笑顔を取り戻すと体も楽
「肩の力を抜け」ってよく言われるけど
どうしたらいいのかわからなかったけど

 

どうしたら自然体でリラックスしていられるのか
周りの人が当たり前のように
毎日そうやって過ごしているのを
とても不思議な気持ちで見ていたけど

 

本当の笑顔を取り戻すと
本当の自分を取り戻せるのかもしれない