最近の脳内BGMは「しんしんしん」という曲です。

 

この曲は、はっぴいえんどの曲なのですが私が知っていたのは、キセルがカバーした曲の方でした。

 

2002年に発売されたはっぴいえんどのトリビュートアルバムを当時購入しました。

 

20代の頃、サニーディ・サービスの大ファンだったので、その影響ではっぴいえんどは知っていましたが、有名な曲を数曲知っている程度で、深入りはしていませんでした。

 

このトリビュートアルバムは、オムニバスで、好きなアーティストがたくさん参加されていたので購入しました。

 

キセルのことはそれまで知らなかったのですが、「しんしんしん」のカバーがすごく良くてこのトリビュートアルバムの中で一番好きでした。

 

実は原曲は聴いたことがなくて、この記事を書くにあたって最近初めて聴きました。

 

キセルがカバーした曲は、ウェットで泣きが入って、とにかく切ないイメージがあったのですが、本家の方の原曲を聴いたら、意外にもドライなイメージで、それでもそれがすごくカッコよくて、どちらも甲乙つけ難いくらい良いなと思いました。

 

 

はっぴいえんどの「しんしんしん」

 

 

キセルがカバーした「しんしんしん」

 

 

歌詞も素晴らしいです。

 

 

脳内でエンドレスでこの曲がリピート再生されているとき、ふと「白鳥は かなしからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ」という若山牧水の短歌を思い出しました。

 

人間は雪と同じように汚れやすいものですが、汚れることは悪いことではないと思います。

 

汚れは味でもあると言えるし、汚れることなくして成長はないと思うからです。

 

でも、牧水の詠った白鳥のように、何事にも何者にも染まらない部分も持ち合わせたいなぁ…と「しんしんしん」という名曲に浸りながらとりとめのない妄想をしていました。