前回の記事で、薬を飲むのが嫌で、病院に行くのを拒否していた事を書きました。

 

 

薬を飲みたくなかったのには理由があります。私は今44歳ですが、18か19歳の頃にも受験のストレスで精神的に調子が悪くなり精神科にかかりました。当時、病名は伝えられませんでした。カウンセリングなどと同時に処方された薬を飲み始めました。

薬で楽になった部分もあったと思います。当時は若かったのもあり、わりと元気になりました。でも病院は通っていました。病院に行く意味をあまり見出せませんでしたが薬がないと不安な気持ちもあり、薬をいただくために定期的に通院しました。

そのころはまだ今のようにネットも普及しておらず、情報も少ない時代でした。病名を知らない事や、薬を飲み続ける事に漠然とした不安はありましたが良い知恵もなくそのまま結局15年もの月日が経ちました。34、35歳の頃、もう薬を飲むのが嫌になってしまいました。自分はもう大丈夫だと感じ、自己判断で薬を少しずつ減らし、かなり大変でしたが完全に断薬しました。病院へはもう行くのをやめてしまいました。

 

断薬してしばらくは、体がすっきりした感じがしました。薬による、脳内をコントロールされるような不快感から解放され、感覚が正常に戻ったような、しらふになったような感じがしていました。

夜は普通に眠れていたし、仕事もちゃんと行けていました。不安感はありましたがヨガや運動をして紛らわしました。

8年ほど薬なしで生活していました。でもその間、今思い返すとじわじわと不調になっていったのが分かります。職場の人間関係も私の精神状態とともに徐々に悪化していきました。

 

そして今回、統合失調症の発作が再発してしまいました。前の病院では病名を教えてもらえませんでしたが今ではあのころから統合失調症だったのだと理解しています。(追記:2022.10.17 実際の診断名は統合失調症ではなく、「精神衰弱」でした。)

 

今はネットで統合失調症について知識を得られます。治療に薬がとても大切であることも分かりました。今の病院で処方された薬はきちんと飲んでいます。体の重だるさや頭が働かない感じはありますが再発したくないので薬の大切さは実感しています。

過去に薬ばかり飲んでいて、もう薬の作用による不快感を味わいたくなかったので、再発前は、薬を絶対飲みたくないと思っていましたが悩統合失調症である以上、薬とは一生付き合って行かなければいけないんだろうなぁと今では思っています。