日々にひそむ、自分だけに見える美を、酔うように言葉で愛でる
好きな食べ物のこだわりの描写が、特に耽美でたまらない。久々に声に出して読みたい文章だと、風呂場で朗読し、うっとり堪能
私から出る言葉は下品でひねくれているからか、美しい言葉に出会うと、素直に放ってみたくなる
今日は、十二国記の最新短編収録、丕緒の鳥が発売なので、雨の中を買いにゆく
早く帰って読みたいけど、読むのがもったいなくて、人様のお庭の時計草をじっくり鑑賞したり(とてもよい香りすることを知った)、ここ何年も買わない生トウモロコシを買ってみたり
初恋の花岡くんは何事にも器用で、給食のトウモロコシをかぶりつかずに、一列ごとに芯から外して綺麗に食べていた。引き換え、ぶきっちょな私は、きれいに食べられないし、食べるのに時間かかるし、味もおいしいと思えないので、誰かにあげたり、家に持ち帰っていた
でも、旬だし、大人になったし!と気分も高揚、農協さんで一本買って帰り、きれいに茹でられるレシピを見ながら茹でてみた。おかげで、きれいな黄色に茹で上がった
甘くて、おいしかった
しかし、皮向いて茹でる手間、食べにくい苦労を飛び越えるほどのおいしさでは、なかった。薄皮、みたいのが歯に引っかかるので思い出した。この殻みたいな薄皮の食感が嫌いだった。そして、今日も嫌いだった
3列だけ食べて、他は芯から外して、何かの料理に使うため、ボールに入れてラップをかけて
冷蔵庫へ
自分のためには、二度と茹でることはないと思う…枝豆も西瓜も嫌いだし、夏を楽しみそこなってるな…いいや、揖保の糸と冷奴さえあれば、私は幸せなんだからそこなってない、そうさ…
気を取り直し、ちゃんと夜ごはん食べて、やることやってから、十二国へいってまいります

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