異世界小説『マコちゃま・ワンダー・ワールド』

 

第1話 序章

マコちゃまの本名はマコ・ワンダー・ワールドです。
性格は泣き虫で、無口な女の子です。
「あ……あたし……マコ……」

マコちゃまは、黒髪刈り上げボブカットと褐色の肌が
トレードマークの小柄で華奢な美少女です。

マコちゃまは16歳で
身長116センチと小柄ですが、
庇護欲を掻き立てる魅惑の美少女です

番号:キャラクターNo.01
名前:マコちゃま
本名:マコ・ワンダー・ワールド
職業:なし
所属:なし
種族:人間
年齢:16歳
性別:美少女
髪型:ショートボブ
髪色:黒
肌色:褐色
目色:黒
身長:116センチ
体重:20キロ未満
強さ:弱い
武器:なし
特技:なし
趣味:なし

■第1話 彷徨うマコちゃま

マコちゃまは、目的もなくフラフラ
混沌とした世界を彷徨い続ける
小柄で華奢な褐色肌の美少女です。

マコちゃまは荒野の町、
アヴノマール・タウンにフラフラとやってきました。
マコちゃまは、喉が渇いたので酒場に行きました。

酒場のマスターは、踊り子のフンドシビキニを
身に着けた魅惑の美人お姉さんでした。

番号:キャラクターNo.02
名前:ルーシー
本名:ルーシー・スコーピオン
職業:自営業
所属:ルーシー酒場
種族:人間
年齢:24歳
性別:褐色美女(巨乳)
髪型:ロング
髪色:パープルレッド
肌色:褐色
目色:ブラウン
身長:158センチ
体重:44キロ
強さ:弱い
武器:なし
特技:魅惑のタンゴ
趣味:グラスハープ

「あら、可愛いお嬢ちゃまねぇん♪
 アヴノマール・タウンは初めてぇん?」

「あたしはルーシーよぉん♪
 よろしくねぇん♡何か飲むぅん!?」

「えと……あ、あたし、マコです。
 マコちゃまって呼んで下さい。」

「そして、喉が渇いているので……
 リンゴジュースが……飲みたいです。」

「はぁい♡マコちゃまぁん♡少々お待ちをぉん♡」
マコちゃまは酒場のカウンターに座ります。

ルーシーさんはマコちゃまに
ジンジャー・エールを渡します。

「はぁい♡どうぞぉん♡ゴメンなさいねぇん?
 お子ちゃまジュースは
 ジンジャー・エールしか置いてないのよぉん♪」

「ありがとうございます!いただきます!」
マコちゃまは、ズゾゾーッと美味しそうに
ジンジャー・エールを飲み干します。

「ズゾゾゾゾゾゾ……ジュルジュルジュル……
 クチュクチュクチュ……」

マコちゃまはジンジャー・エールを口の中で
クチュクチュと音を立てて掻き回しながら飲み干します。

「いい飲みっぷりじゃないのぉん?
 もぉ1杯いかがかしらぁん!?ねぇん♡」

「はい!いただきます!」
マコちゃまは、再びジンジャー・エールを頼みました。

「はぁい♡どうぞぉん♡」
「ズゾゾーッ……ジュルジュルジュル……

 クチュクチュクチュ……」

マコちゃまは、ジンジャー・エールを口の中で
クチュクチュ音を立て掻き回しながら
美味しそうに飲み干しました。

「ゲフゥゥ!ゲッッフゥゥ~~ッッ!!
 美味しかったです!!」

「プッッスウウゥゥ~~~~ッッ!!」
マコちゃまはジンジャーエールを
飲み終えた後に大きなオナラをしました。

「あらあらぁん♡可愛らしいオナラねぇん♡」
「ううっ……ごめんなさい……
 あたし、オナラしちゃった……」

「いいのよぉん♪女の子がオナラをするのは
 生理現象なんだからぁん♡」
マコちゃまは顔を赤らめて恥ずかしそうにしています。

すると突然、無法集団のジョイヤン
騎兵隊が酒場に乱入してきました。

「あらん、やだわぁ~~ん!
 ジョイヤン騎兵隊の面々よぉ~~ん!!」

「アヴノマール・タウンが無法地帯だからってぇん、
 酒場にまで乗り込んでくるなんてぇぇ~~ん!!」

番号:キャラクターNo.03
名前:ジョイヤン
本名:ジョイヤン・バッドソン
職業:騎兵隊長
所属:ジョイヤン騎兵隊
種族:人間
年齢:24歳
性別:男
髪型:スキンヘッド
髪色:不明
肌色:褐色
目色:黒
身長:209センチ
体重:155キロ
強さ:強い
武器:ガトリング砲
特技:ガトリング乱射
趣味:ボクシング

「やいやいやいっ!!保安官はどこだ!?
 保安官をぶっ殺してオレたちがこの
 アヴノマール・タウンの王になってやるぜ!!」

「オラオラオラァかかってこいやぁぁ~~~~っっ!!
 腰抜け保安官がぁぁぁぁ~~~~っっ!!」

「バキュン!バキュン!ズキューーーーン!!」
無法集団のジョイヤン騎兵隊は、
保安官を血眼になって探しています。

「こ……怖いよ……ルーシーさん……」
マコちゃまは小刻みに震えています。

「あたしも怖いわぁぁ~~ん!!
 保安官たらぁん、早く来てちょうだぁぁ~~い!!」
するとそこに、やっと保安官が現れました。

番号:キャラクターNo.04
名前:ノヴィッタ保安官
本名:ノヴィッタ・ノルディック
職業:保安官
所属:アヴノマール保安官事務所
種族:人間
年齢:24歳
性別:男
髪型:坊ちゃん刈り
髪色:黒
肌色:褐色
目色:黒
身長:165センチ
体重:46キロ
強さ:弱い
武器:ピースメーカー
特技:あやとり
趣味:昼寝

「ボクは保安官のノヴィッタ・ノルディックだ!
 許さないぞ!無法集団のジョイヤン騎兵隊めっ!」

「キタァァ~~ッッ!!保安官だああぁぁ~~っっ!!」
ジョイヤン騎兵隊の面々が叫びます。

無法集団ジョイヤン騎兵隊のリーダーであるジョイヤンは
2メートルを超える大男で、規格外の筋肉ダルマです。

リーダーのジョイヤンが大声で言い放ちます。
「へへっ、ノヴィッタ保安官よ、
 アヴノマール・タウンの平和を守りたければ、
 このジョイヤンさまとボクシングで勝負しやがれってんだ!!」

「テメェを今すぐ蜂の巣にしてやってもいいが、
 オレさまの最強伝説を荒野に轟かせるには
 ボクシングがまさにうってつけよ!!」

「どうした?断るなら、今すぐこの店ごと
 テメェは蜂の巣だぜぇぇ~~っっ!?」

「バキュン!バキュン!ズキューーーーン!!」
「うっ……うぅ……うぅぅ~~っっ……」
ノヴィッタ保安官は、恐怖で震え上がります。

番号:キャラクターNo.05
名前:グレウォーン保安官助手
本名:グレウォーン・ボーンレザー
職業:保安官助手
所属:アヴノマール保安官事務所
種族:人間
年齢:24歳
性別:男
髪型:スネオヘアー
髪色:黒
肌色:褐色
目色:黒
身長:144センチ
体重:28キロ
強さ:弱い(マザコン)
武器:ピースメーカー
特技:嫌味・罵倒
趣味:金持ち自慢

すると、グレウォーン保安官助手はノヴィッタ保安官の
肩を軽くポンと叩いてこう言い放ちました。

「フン!ボクがボクシングでジョイヤンの相手をしてやるよ!
 ノヴィッタ保安官は酒場の女性たちを守りなよ!!」

「ボクはママにボクシングの指導を受けたことが
あるから、あんなやつらなんてヘッチャラさ!!」

「グレウォーン保安官助手!ありがとう!」
 ノヴィッタ保安官は酒場の女性を守るため、酒場に立てこもります。

無法集団のジョイヤン騎兵隊のリーダーであるジョイヤンは、
グレウォーン保安官助手に興味を持ちました。

「おもしれぇ!!荒野に轟く百戦錬磨の格闘王と謳われたこの
 ジョイヤンさま相手に ボクシングで勝負しようってのかぁぁ~~っっ!?
 いい度胸してんじゃねぇか!!表に出ろっっ!!」

グレウォーン保安官助手とジョイヤンは、
酒場の表へ赴きボクシングで勝負することになります。
ギャラリーはジョイヤン騎兵隊の悪辣な面々です。

グレウォーン保安官助手は実戦経験が皆無だったため、
無法にモノを言わせるジョイヤン騎兵隊の
恐ろしさを全く理解していませんでした。

「ママに指導していただいたボクシングで、ボクは勝てる……
 ママに指導していただいたボクシングで、ボクは勝てる……」

グレウォーン保安官助手はブツブツと呟きながら、
パンチの練習を始めています。

それを見た無法集団ジョイヤン騎兵隊のメンバーたちは、
ゲラゲラと笑っています。

「ギャハハハハ!!なんだアイツ!!素人じゃねぇか!!
 あんなヒョロヒョロした身体じゃ勝てっこねぇよ!!
 ガハハハハハハッッ!!」

「あんな奴、ジョイヤン隊長に瞬殺KOされるぜ!!
 ウヒャヒャヒャッッ!!」

そんな罵声を浴びせられていることも知らずに、
グレウォーン保安官助手は一心不乱に
シャドーボクシングを続けていました。

「ハッ、ハッ、ハッ、
 シュッ、シュッ、シュッ!!」

「オイッ!いつまで練習してんだよ!
 グレウォーン保安官助手とやらっ!!」

「さっさとこのジョイヤンさまに
 かかってきやがれってんだ!!」

「オラッ!!怖気づいたのかよぉぉ~~っっ!?
 ああああぁぁぁぁ~~~~んっっ!?」

すると、グレウォーン保安官助手は慌ててこう言いました。
「いや、その……もうちょっと練習をさせてくれないかな?」

「ハァ~~~~ッッ!?
 何言ってんだテメェ~~ッッ!!??」

無法集団ジョイヤン騎兵隊一同、
腹を抱えて転がりながら大爆笑しています。

ジョイヤンはイライラして、
無理矢理にグレウォーン保安官助手の腕をつかんで
ルーシー酒場中央通りに連れて行こうとします。

するとグレウォーン保安官助手は慌てて
ジョイヤンの手を振り払って
元の位置でブツブツつぶやきながら、
シャドーボクシングを再開しました。

「まだだっっ!!まだ、パワーの充実が甘い!!」
 それを目の当たりにしたルーシー酒場の客たちも、
 次第に笑いがこみ上げてきました。

「ハハハッ、あいつ、面白すぎるだろ!?」
「フフッ!笑っちゃ悪いわよ、ププッ!」

「フヘヘッ、無理だって、
 グレウォーン保安官助手!ハハハハハッ!!」

しかし、ルーシー酒場の客が嘲笑う様子を目の当たりにして、
無法集団ジョイヤン騎兵隊の面々は怒り心頭です。

「テメェら、笑ってんじゃねぇぞコラァァ~~ッッ!!
 蜂の巣にされたくなかったら、
 正座して大人しく観戦してろやコラァァ~~ッッ!!」

「ヒィィィィ~~~ッッ!!
 すいませんでしたぁぁぁ~~~~っっ!!」

無法集団ジョイヤン騎兵隊の怒号で、
酒場にいた全員が慌てて正座をしました。
それを横目に、ノヴィッタ保安官もびっくり仰天です。

(なんて野蛮な連中だ……!奴らがグレウォーン保安官助手に
 釘付けになっている隙にコッソリ逃げようかな……?)

「……ねぇ、ノヴィッタ保安官、
 グレウォーン保安官助手はジョイヤンに勝てるのかなぁ……!?」
マコちゃまは心配そうにノヴィッタ保安官に話しかけます。

「え?あの、その、うーん……」
ノヴィッタ保安官は少し考えてからこう答えました。

「正直、厳しいかもしれないよね……
 でも大丈夫だよ。彼はボクシングを
 ママに教えてもらったそうだから……!」

「そっかぁ~良かった~。」
ノヴィッタ保安官は内心焦りながらも、
平静を装ってマコちゃまにそう話しました。

ルーシー酒場の中央通りに、
グレウォーン保安官助手とジョイヤンが対峙しています。

「オイ、グレウォーン保安官助手、
 いい加減にしねぇと蜂の巣にするぞ!!」

「さっさと位置についてかかってこいよ!?
 種目はベアハンド・ボクシングだぜぇ!?」
 ジョイヤンは苛立ちながら拳を構えています。

ベアハンド・ボクシングとは
グローブを装着しない素手で殴りあうボクシングの名称です。

対するグレウォーン保安官助手はというと、
相変わらずシャドーボクシングを繰り返していました。

再びジョイヤンはグレウォーン保安官助手の
腕をつかんで引っ張ります。

するとグレウォーン保安官助手は
イヤイヤしながら涙声で叫びました。

「ダメだよ!もっと練習させてよぉぉ~~っっ!!
 ねっ!?お願いだからさぁ~~っっ!!」

「うるせぇぇ~~~~っっ!!
 いいから、とっととかかってこいやぁぁ~~~~っっ!!」
ジョイヤンはさらに大きな声で怒鳴り散らします。

無法集団ジョイヤン騎兵隊の面々からも
ブーイングが飛び交います。

「おいグレウォーン保安官助手!!
 早くかかって行けやっ!!グズ野郎がぁっ!!」

「ジョイヤン隊長が待ってんだろうがっ!!
 さっさと行けやボケェッ!!」

グレウォーン保安官助手は完全に委縮してしまい、
鳴き声を上げながらジョイヤンに駄々っ子パンチを浴びせます。

「うわぁぁ~~んっっ!!
 いやだぁぁぁぁ~~~~っっ!!」

すると、そんな様子を眺めていた
ルーシー酒場の客たちから歓声が上がりました。

「頑張れぇぇ~~っっ!!
 グレウォーン保安官助手ぅぅ~~っっ!!」

「負けるなっ!負けるなっ!頑張ってくれっ!!」
そして、ついにノヴィッタ保安官も
反射的に声を上げてしまいます。

「グレウォーン保安官助手ぅぅ~~っっ!!
 頑張るんだぁぁ~~っっ!!」

そんな喧騒をよそに、マコちゃまは嬉しそうに
ピョンピョン跳ねて笑っています。
「わぁい♪みんな楽しそうだなぁ~♪♪」

「あん!?そんな駄々っ子パンチなんぞ
 いくら打ってもオレさまは倒せないぜ!?」

ジョイヤンは笑いながら、
グレウォーン保安官助手のしゃくれた顎に、
軽いジャブを浴びせます。

すると、グレウォーン保安官助手の膝がガクガクと震え始め、
そのまま地面に崩れ落ちてしまいました。

すると、無法集団ジョイヤン騎兵隊の
面々からは大爆笑の渦が起こりました。

「ぎゃはははははっ!!なんだよあいつ、もう終わりかよっ!!」
「やっぱ弱っちぃじゃねぇかアイツ!」

無法集団ジョイヤン騎兵隊の面々は、
倒れたグレウォーン保安官助手を嘲笑します。

一方、ノヴィッタ保安官は顔面蒼白で
冷や汗をかきまくりです。

(まずい……!!このままでは
 彼が殺されてしまう……!!なんとかしないと……!!)

ルーシー酒場の客たちも、
地面にはいつくばって悶絶痙攣している
グレウォーン保安官助手を
目の当たりにして大爆笑しています。

「うわはははははっ!!!なんだありゃあ!?
 超ダセェぞぉぉ~~っっ!!」

「ひゃはははははっ!!だっせぇぇ~~っっ!!
 マジでだっせえぇぇ~~っっ!!」

無法集団ジョイヤン騎兵隊の面々も、
笑いすぎて涙を流しながら、
地ベタを這いながらピクピク痙攣している
グレウォーン保安官助手を罵ります。

そして無法集団ジョイヤン騎兵隊の投げ縄名人である
ヒゲコブラがグレウォーン保安官助手の首に
縄を投げて馬で引き回しはじめました。

その勢いで、グレウォーン保安官助手の
身体は宙に浮きあがり、地面を引きずり回されます。

「ぐわあぁぁ~~っっ!!やめてぇぇ~~っっ!!
 許してぇぇ~~っっ!!」

しかし、無法集団ジョイヤン騎兵隊の
面々たちは全く聞く耳を持ちません。
それどころかさらに調子に乗りはじめてしまいました。

「おらおらおらぁぁ~~っっ!!
 もっと速く走れぇぇ~~っっ!!」

「ひひぃぃ~~っっっ!!
 死んじゃうぅぅ~~っっ!!」

グレウォーン保安官助手はもはや半狂乱状態で
泣き喚きながら、 必死に馬に引きずられていきます。

もうすでに彼は全身擦り傷だらけになっており、
鼻水や涎まみれになってしまっています。

「うぎゃああぁぁ~~っっ!!
 誰か助けてぇぇ~~っっ!!」

それでも無法集団ジョイヤン騎兵隊の
面々にとってはただの余興に過ぎず、
誰も助けようとはしません。
むしろ面白そうに囃したてる始末です。

さらにジョイヤンが火炎瓶に火をつけて
グレウォーン保安官助手に向かって放り投げつけます。

すると、火炎瓶が勢いよく砕け散って、
オイルにまみれたグレウォーン保安官助手は
とうとう火だるまになってしまいます。

「ひいいいぃぃ~~っっ!!
 熱いぃぃ~~~~っっ!!」

グレウォーン保安官助手は悲鳴を上げますが、
もちろん助けてくれる人はいません。

やがて、火が燃え移り、グレウォーン保安官助手は
悶絶しながら激しく転げまわります。

「ぎええぇぇ~~っっ!!死ぬぅぅ~~っっ!!
 焼け死ぬぅぅ~~っっ!!」

無法集団ジョイヤン騎兵隊の面々はそれを
傍観しながらゲラゲラ笑っています。

阿鼻叫喚の事態を傍観する
アヴノマール・タウンの人々は、
無法集団ジョイヤン騎兵隊たちの

傍若無人な振舞いに委縮してしまい、
グレウォーン保安官助手を
助けることを諦めてしまいます。

しかし、そこへ突如として正義のガンマンである
イキスギックスが姿を現します。


つづく……