「色即是空 空即是色」という言葉が気になっていました。

般若心経に出てくる言葉です。

色(目の前に起こっている出来事)は、すなわち 空(それ自体には意味がない)

すべては、自分という色のついた眼鏡を通して見えているもの
でも空であっても色(目にみえている)である。

結構、私の解釈が入っていますが...

この言葉からブッタ(仏陀)に興味を持っていました。
そんな時、友人から勧められて手塚治虫さんのブッタを読みました。

手塚さんなんりの解釈で、架空の人物も配しながらストーリーを展開されていて面白かったです。
物語の前半に大きな役割をになうスードラ(奴隷)のチャプラやブッタの弟子になるタッタなど
とても架空人物に思えませんでした。

ブッタは、ネパールの小族シャカ族の王族として、BC6世紀に生まれます。
当時、シャカ族はコーサラ国の支配化にありました。

シッダルタ(ブッタの本名)は、16歳でヤショダラと結婚し、子供ももうけますが、東西南北の門をくぐって老塊、病人、死者を見て出家を志します(四門出遊)
そして苦行のはてに悟りに達するのですが、物語では死の直前まで、自分に帰依してくれた人々が争う様を見て苦悩しています。

悟りとは、一生をかけて行うものであり、終わりがないものだと思いました。
自分を取り巻くすべてのものを慈しみ、大切にする気持ちを持ち続けること
それが一番の悟りのような気がします。
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講談社 1983-04
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