毎週、日曜日の8時25分から30分
未来をつくる君たちへ~司馬遼太郎作品からのメッセージ~ という番組がNHKで放送されています。
今日のテーマは「あきらめないこころ」
高田屋嘉兵衛が紹介されていました。
「菜の花の沖」という作品の主人公が高田屋嘉兵衛です。
北前船に乗って海に出たいという夢に向かい嘉兵衛は水夫からスタートします。
3年で船頭になり、28歳の時に辰悦丸に乗って北前航路にデビューします。
北前船は、東北から北陸の物産品を日本海から瀬戸内海を通って大阪に届ける船のことです。
特に東北の先の蝦夷地(北海道)には良質の昆布、にしんが特産物としてありました。
30歳の時には、函館に支店を出すまでになります。
そして、幕府の募集に応募して北方領土の択捉島への航路開発に向かいます。
でも、そこでロシアに拿捕されて捕虜になってしまいます。
前年、日本側にロシアのゴローニンが捕虜になっており、その報復だったのです。
連れて行かれたカムチャッカで、嘉兵衛はロシア語を学び、将校のリコルドと友情を育みゴローニンとの捕虜交換を実行し、無事日本に帰ってきます。
番組の最後にナビゲーターの作家・松本健一さんが嘉兵衛の生まれた場所の小学校の子供達に語りかけます。「少々危険があっても乗り越えてゆき、新しいものに挑戦してゆく時代が開けてゆきます」
出演している子供たちの小学校の校歌に高田屋嘉兵衛がでてくるのにはビックリしました。
高田屋顕彰館