熱心というほどではないが
ミステリーファンの私はオカルトも好き
しかし霊感は全くないので
今となっては怖い話もミステリーの一種
フィクションとして楽しんでいる
※子どもの頃は怖がっていたけれど
今は生きている人間の方が怖い
先日家族が、亡くなっている親族が
夢枕に立ったという話をしてきた
でも申し訳ないけれど私には本当の話とは思えず
夢だろうと思っている
というのも、高校生の頃
寝ている私のベッドにネズミの大群が
押し寄せたことがあった
そのうちの数匹が顔の周りで
ガサガサしていたと思ったら
布団にも入ってきて
中でパタパタと動き
しまにには体毛が私の脚に触れるくらいに近づいて
走り抜けて行った
ぎゃーアアああああ
と思ったところで文字通り飛び起きた
それは夢だったのだ
あんなリアルな夢は他に見たことがない
まさか私の布団にネズミの幽霊が
大群で現れたということはないだろうから
絶対に夢だった
ちょうどその頃、高校の現国の授業で
開高健著『パニック』をやっていた影響としか
思えない
『パニック』はネズミの大発生で起こる
混乱や人間模様を描いた小説
フィクションのはずが
私にとってはノンフィクションになってしまった
起きてからもしばらく落ち着かず
大大大パニックだった
そんな訳で手に取るように(私には脚に触るように)
リアルに感じられる夢はあると思っているので
それ以来夢枕は言葉通り「夢」だと思っている
※故人を蔑ろにする意図はありません
何かお告げがあったとかなら別なのだけど
私には霊感はないので
そんな経験は今のところなく
今回家族には塩対応となってしまった
※ちなみに金縛り経験は何度もあります
先日、私はストーリーを読むときは
主人公へ感情を移入するということを
書いたけれど
この『パニック』の夢を見た時は
移入しすぎたのだろう
高校生という純心な時期だし
新井素子氏がエッセイか何かで
教科書を読んで泣いたと書いていたけど
私もそのタイプ
ちなみに確か新井氏もそうだったと思うが
テスト問題でも泣きそうになったことがある
人の事は悪く言いたくないけれど
私はアホだと思う