このお正月、TBSで激しく番宣していた「とんび」。
気になって観てしまいました。

心温まる昭和テイストのストーリー展開で、じんわり泣けました。

主役を演じる内野聖陽さんは、
さすが演技派俳優さん。

熱演されていて、いい意味で暑苦しい感じがなんともいえない。

そして久しぶりにみる常盤貴子さん、

大好きだった「カバチタレ」の役どころを髣髴させる
可愛い妻役がはまっていて
楽しませてもらえました。感動もしました。


しかし・・・あきらくん昭和47年生まれでしょ。

名前をつけるときの
男だったら小林旭、女だったら吉永小百合。

っつーくだりはどうも時代性がマッチしないような。
そう思いませんか?


あきら君が事故にあう頃の
ドラマセットの風景も昭和50年あたりの感じとはどうも思えない・・・。

えーー?昭和50年ってあんなー?絶対に違う。

昭和生まれの私が見たこともないような三輪車みたいなトラックに乗っているし
小道具も母の青春時代チックでファンタジック。
ポストもなんだかレトロ小物みたい。

別にドラマなんだからそれでいいのかもしれないけど
昭和なんてそんなもんでしょってまとめちゃってる感じが
どうも乱暴すぎる気が・・・。


そう感じて
ちょこっとぐぐってみたら、この「とんび」。
原作についてはなんとなく知っていたのですが、
すでにNHKでドラマ化されていたのですね!

これは知りませんでした!
さっそくDVDをレンタルして観てみました。

舞台の時代設定はやはり予想通り10年ずれていました!

ああーやっぱりね!



堤真一さんと小泉今日子さんが主演されています。


どなたかも、なにかに書かれていましたが
堤真一さんって本当に演技が上手い役者さんですよね


暑苦しさのさじ加減がいい!!!!!

息子が愛しすぎて
不器用にそして(ある意味)ストレートに生きている
一生懸命な感じがなんともいい!



小泉今日子さんの女優っぷりもいい。
小料理屋のおかみで苦労人なのに、
どこか人がよくて可愛くて、そして姉御肌。

適度な色気がはまり役に感じました。
昭和レトロなワンピースや外はねの髪型も似合っていて可愛かった。


そして周りの人たちの
うっとおしいくらいの温かさ!

あー都会にはないよねこういうの。

ヤスさんが間違った方向に行きそうになったら
ちゃーんとまわりの人が正しい方向に修正してくれる。

それが押しつけがましくなくて自然なの。
役者さんがみんなうまいのよねー。

あきら君の幼少時代の子役さんの泣きの演技も。
入り込んで号泣してしまいました。

すばらしい!
NHKのドラマって、芸術性に優れているものが多いのは
スポンサーに余計なこと言われないせいなのかしら。


TBS版を作った人は
このNHK版のイメージを壊さないようにしているんですかね。

それとも知らず知らずにリンクしちゃったのか・・・(?)

あわせてみると
仕事現場のセットとかそっくりそっくりそっくりで
ちょっと笑っちゃうくらいです。

TBSよ!それでいいのか!

しかも佐藤健くん、視聴率狙いなのか
しょっぱなや番宣で使いすぎていません?

計算ぽいのがじわじわ見えちゃうって・・・いいドラマなだけにもったいなーい。

こういう昭和のいい空気感て、次世代に正しく残していくべき文化じゃないですか???
視聴率も大事かもしれないけど

作り手は、そういう芸術としてのドラマの役割も視野に入れて
すこし丁寧に作ってほしいと思うの・・・

そういうのが残念だから
海外ドラマにいっちゃうのよ、私なんかの世代になると。


て思ったりもしました。

でも見守りたいので次回も観ちゃうと思います。


今期でいうと、ほかに観たいと思って観たのは
夜行観覧車くらいかな。


原作が湊かなえさんじゃ面白くないわけない!

まだ1回しか観ていないけど、これからも期待しています。