Steve Jobs 「死」について | Emma、ニュー・カマー物語♪ 

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もうすぐクリスマス。

しかし、今年は娘の毎年の恒例だった「サンタさんへの手紙」はなさそうです。
というのも、去年欲張って二つのプレゼントをお願いしながら、「今年が最後でいいです」と宣言してしまった娘。

自分の発言に責任を持つようになったのか、それとも本当のサンタが誰なのか気づいたのか、「手紙が間に合わないぞ」と脅かしても、なかなか反応してくれません。

どちらにしても、娘の成長が嬉しいような、寂しいような、そんな毎日です。

そして、娘の成長と同時に起きたもう一つの現象。
それは、私の劣化?老化?仙人化?叫び
あと、最近やたらと「死」について考えさせられる機会が増えてきたように思えます。

親の死を知らせる喪中ハガキはもちろん、近所の顔見知りの人が急になくなったということをよく耳にするようになったのです。

その中でも一番驚いたのは、家のすぐ隣のアパートに住んでいた、あるおじいさんのことです。
そんなにお話をしたことはありませんが、いつもニコニコの笑顔で娘に微笑んでくれた人。

この半年程見かけなくなったので、近所の人に聞いてみたら、数か月前に自宅で癌でなくなったそうです。

私はまだ家族や友達がなくなったことがないので、正直まったく実感が沸きません。

突然目の前から消える。
それが死ぬということ?

たまたま最近読んだ記事の中で、故人Steve JobがStandford大学の卒業式で、死について語ったところが印象的だったので、抜粋してみました。

17歳のとき次のような一節を読んだ。「毎日を人生最後の日であるかのように生きていれば、いつか必ずその通りになる」。

それは印象に残り、それ以来33年間毎朝鏡を見て自問している。「今日が人生最後の日だとしたら、私は今日する予定のことをしたいと思うだろうか」。

そしてその答えがいいえであることが長く続きすぎるたびに、私は何かを変える必要を悟った。

自分が間もなく死ぬことを覚えておくことは人生の重要な決断を助けてくれる私が知る限り最も重要な道具だ。

なぜならほとんどすべてのこと、つまり、他の人からの期待や、あらゆる種類のプライド、恥や失敗に対するいろいろな恐れ、これらのことは死を前にしては消えてしまい、真に重要なことだけが残るからだ。

いつかは死ぬということを覚えておくことは落とし穴を避けるための私が知る最善の方法である。

何かを失うと考えてしまう落とし穴を。あなたはもう丸裸だ。自分の心のままに行動しない理由はない。

皆の時間は限られているから誰か他の人の人生を生きることで時間を無駄にしてはいけない。

教条主義の罠にはまってはならない。教条主義とは他の人々の思考の結果に従って生きることだ。他の人の意見という雑音に自分自身の内なる声をかき消されないようにしよう。

そして最も重要なことは、自分の心と直感に従う勇気を持つことだ。心と直感は本当になりたい自分をどういうわけか既に知っている。その他すべてのことは二の次だ。

Stay Hungry. Stay Foolish. 」
LiNKはここ

Steve Jobのように死について悟り、偉業を成し遂げるのは無理だとしても、いつか自分も消え、他人も消えるんだなと思うと、自分にとって愛しい人はもっと大切に、また悪い人とは無駄なエネルギーを消耗しないようにも、できる限り距離を取りながら生きた方かいいと確信しました。 

明日は今日の続きではなくなるかもしれない。

そう考えると、「今」この瞬間、憎しみで苦しんだり、見せかけの人間関係だけを築いたり、あと何よりも大切な人に寂しい思いをさせることだけはしたくない。
と思うのです。