「コインロッカーの女(2015年4月韓国公開・2016年2月日本公開)」
のっけから流血、暴力。指の隙間からも観れないシーンだらけなのに観終った後、胸が熱くなった作品。安定のキム・ヘス vs 新鋭キム・ゴウン。軍配は、私の中では引き分け。

イリョン(キム・ゴウン)はへその緒がついた状態で10番のコインロッカーで発見され、後に仁川のチャイナタウンの闇金ボス(キム・ヘス)に借入金替りに引き取られる。ボスをオンマと呼ぶ同じ境遇の疑似家族と一緒に、役にたたなければ死、を日々感じながら成長するイリョン。ある日海外に出た父親の借金を負わされたソッキョン(パク・ボゴム)の取り立てに行き、今まで接したことがない、恵まれない環境ながらも人を信じ前向きに生きるソッキョンに惹かれていってしまう…。

ソッキョンに会ったときから、ああ…好きになっちゃう…まずい…と警報なりっぱなしのわかりやすいstoryではありますが。。

オンマがイリョンに、お前を手元においておくのは、成長しないから、というような話をします。ソッキョンを逃がそうとしたイリョンを何故かすぐには殺させないオンマ。売り飛ばされそうになったり(たぶん日本に)、身内に殺されそうになったりしながら、オンマの元を訪れるイリョン。決めたことはやるのが私達のルールだろというオンマ。オンマの役にたっているかどうかが全てだったイリョンではなくなっていました。こうしてチャイナタウンの秩序は保たれていきます。オンマが一番見込んでいたのはイリョン。
イリョンに渡した、10番のコインロッカーの鍵、家族写真かな、権利書かなと思っていたら、もっと別のものでした。泣きました。ここだけはネタバレしないでおきましょう。

キム・ヘスは老けメイクで迫力倍増。夏樹マリみたいな感じ。全く動じないオンマ。さすがです。そしてゴウンちゃんの演技が凄かった。「メモリーズ」でも血縁に恵まれない役だったけど、この作品のほうがもっと凄い。凄いとしか形容できないなあ…。アクションして叫んで、白々しいなあ…うっとうしくならない女優さんはあまりいないと思います。タイトルは「チャイナタウン」のままのほうがいいと思うんだけどな。最近私の中では「ベテラン」「技術者たち」「コインロッカーの女」と仁川=危険地帯になりつつあります。



おまけ♡
G9というショッピングサイトにゴウンちゃんとボゴムくんが出ています。ほっこり。


メイキング
https://www.youtube.com/watch?v=edqf7NB0CX4