ヤギのミルクプロジェクト | アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

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旧『ベナンで活動する舞のもぐもぐブログ』 

2008年6月~2010年6月の2年間、青年海外協力隊として西アフリカのベナンという国で活動しました。

2012年8月から2014年5月まで、アメリカのブランダイス大学院(Brandeis University)で国際開発学を勉強しました。

『Food Security and Nutrition (食糧保障と栄養)』 の授業で
私達が最終課題で計画したプロジェクトは、
『ケニアにおけるヤギのミルクプロジェクト』

ケニア出身のメンバーが自分の経験をもとに
アイディアを出してくれた。
なかなか面白かったのでここで紹介おやしらずキラキラ

ケニアのある田舎町では、
HIVの感染率が高く労働力が少ない上、
干ばつや人口密度の増加で十分な食べものが無い

そこで、HIV感染者にヤギを与えて、
たんぱく質を多く取ってもらい、収入を増やし
さらに栄養の知識を得てもらおうというのだ。

goat milk project、留学  写真:グループメンバーより提供

なぜヤギか・・というと、実は
あじさい 育てるのが比較的簡単で体が丈夫
あじさい 土地が広くなくても大丈夫
あじさい 牛・豚と違って宗教の障害が無く受け入れられやすい
あじさい 牛乳よりたんぱく質とミネラルを多く含んでいる


へ~、これは知らなかった目

専門家のアドバイスで質のいい雄ヤギを買ってきて、
地元の雌ヤギとの間に子ヤギを産ませる。

その子ヤギが育つと・・

クローバー ミルクからたんぱく質を摂ることができる。
クローバー 余ったミルクはそのまま売ったり、
    チーズやギー(バターの一種)に加工して売って収入を増やせる。
クローバー 栄養の知識(たんぱく質の重要性など)についてのトレーニングを受けるので
    知識が増える。

goat milk project、留学  写真:グループメンバーより提供 (ヤギの小屋の前で)


ヤギ1つで、教育・栄養・収入をカバーする、
とても面白くていいプロジェクトだと思った☆
いつかこんなプロジェクトやってみたいなぁ得意げ


ところで、秋学期に取ったジェンダーの授業で、
似たようなプロジェクトを勉強したことがあった。
Heifer International
というNPOがネパールで実地している
『 Passing on the Gift 』  というプロジェクトだ。
Heifer International、留学

プレゼント 貧しい女性グループが、家畜の健康・
    リーダーシップ・マネジメントについてトレーニングを受ける。
          ↓
プレゼント ジェンダーのトレーニングも受け(女性・男性共に)、
    男女の役割について考える。
          ↓
プレゼント 家畜(ヤギ・ニワトリ・水牛など)を受け取り、
    それらを育てて子供を産ませる。
          ↓
プレゼント 初めて生まれたメスだけは、近所の別の貧しい女性に与える。
    この行為が、近所同士のつながりと責任をもたらす。


その結果・・
・ 参加者ほぼ全員が家畜を他の人に分け与え、2匹以上分けた人も多かった。
・ 男女の労働時間の格差が減った。
・ 男性が家事を手伝ってくれるようになった・・などの結果が出たらしい☆

食糧問題っていうと農業に注目しがちだけど、
動物でアプローチするのもいいかもしれない得意げ