私達が最終課題で計画したプロジェクトは、
『ケニアにおけるヤギのミルクプロジェクト』
ケニア出身のメンバーが自分の経験をもとに
アイディアを出してくれた。
なかなか面白かったのでここで紹介


ケニアのある田舎町では、
HIVの感染率が高く労働力が少ない上、
干ばつや人口密度の増加で十分な食べものが無い。
そこで、HIV感染者にヤギを与えて、
たんぱく質を多く取ってもらい、収入を増やし
さらに栄養の知識を得てもらおうというのだ。
写真:グループメンバーより提供なぜヤギか・・というと、実は
育てるのが比較的簡単で体が丈夫
土地が広くなくても大丈夫
牛・豚と違って宗教の障害が無く受け入れられやすい
牛乳よりたんぱく質とミネラルを多く含んでいるへ~、これは知らなかった

専門家のアドバイスで質のいい雄ヤギを買ってきて、
地元の雌ヤギとの間に子ヤギを産ませる。
その子ヤギが育つと・・
ミルクからたんぱく質を摂ることができる。
余ったミルクはそのまま売ったり、チーズやギー(バターの一種)に加工して売って収入を増やせる。
栄養の知識(たんぱく質の重要性など)についてのトレーニングを受けるので知識が増える。
写真:グループメンバーより提供 (ヤギの小屋の前で)ヤギ1つで、教育・栄養・収入をカバーする、
とても面白くていいプロジェクトだと思った☆
いつかこんなプロジェクトやってみたいなぁ
ところで、秋学期に取ったジェンダーの授業で、
似たようなプロジェクトを勉強したことがあった。
Heifer International というNPOがネパールで実地している
『 Passing on the Gift 』 というプロジェクトだ。
貧しい女性グループが、家畜の健康・リーダーシップ・マネジメントについてトレーニングを受ける。
↓
ジェンダーのトレーニングも受け(女性・男性共に)、男女の役割について考える。
↓
家畜(ヤギ・ニワトリ・水牛など)を受け取り、それらを育てて子供を産ませる。
↓
初めて生まれたメスだけは、近所の別の貧しい女性に与える。この行為が、近所同士のつながりと責任をもたらす。
その結果・・
・ 参加者ほぼ全員が家畜を他の人に分け与え、2匹以上分けた人も多かった。
・ 男女の労働時間の格差が減った。
・ 男性が家事を手伝ってくれるようになった・・などの結果が出たらしい☆
食糧問題っていうと農業に注目しがちだけど、
動物でアプローチするのもいいかもしれない
