ハーバード大学のケーススタディを使って進められるのだけど、
ある日、 サンフランシスコ交響楽団

次のようなミッションが与えられた↓
『サンフランシスコ交響楽団が最初にコンサートを行ったのは、
1906年に起こった大地震のたった5年後であった。
それから国際的に高い評価を受けるまでに成長し、
ここ15年間は黒字経営を続けてきた。
しかし1993ー1994年の年、44万ドルの赤字経営になり、
2000年までに赤字は2400万ドルにまで膨らむ見通しで事態は深刻である。
あなたは役員の1人である。
今度行われる緊急役員会議で新たな戦略を提案せよ。』
※サンフランシスコ交響楽団HP http://www.sfsymphony.org/
ふむむ・・
まずはみんなで 「ファイブフォース(5つの力)分析」 を使って
業界の特徴を確認する。経営戦略の基本なので
知っておくといいかも☆
5つの力、分かりやすい解説サイト
1)新規参入の脅威
2)代替品の脅威
3)買い手の交渉力
4)売り手の交渉力
5)業界競合他社
そして3人1組になって、交響楽団の支出入のエクセルシートを使って
黒字になるようにあれこれと戦略を練ることに。
もともと、
- チケットの値段がインフレで値上がりしている
- 質を保つためコンサートの回数を急に増やせない
- 寄付の金額より寄付を募るキャンペーンの値段が高くなっている
などの問題があるので、なかなか簡単にはいかない

「チケットの売れ行きが81%だからもう少し増やすようにする??」
「CDや楽団グッズをもっと売るとか・・」
と色々やってみたものの、結局時間内に黒字にすることはできなかった。
他のグループではこんなアイディアも出たようだ。
・思い切って規模を小さくする
・役員の数を減らす
・ブランド構築をして価値を高める
・新しい収入の道を探す などなど
そして先生がサンフランシスコ交響楽団がその後実際にどうなったか、
というのを教えてくれた。
すると・・・
赤字から大逆転、収入が2倍


だけどもっと驚いたのは、支出も増えていた、ということだ。
つまりコストを抑えるのではなく、逆に投資をしたということらしい。
これは結構な驚きだった。
利益を増やすには
・収入を増やす
・コストを減らす
の2つが基本じゃなかったか。
まさかコストを増やしてそれ以上に収入を増やす、とはね・・
確かに、グループワークでやったようにちまちまやってるだけでは、
この場合赤字からは抜け出せず、思い切った戦略が必要だったのだ。
じゃ実際サンフランシスコ交響楽団は何をやったのか、
というところまでは、残念ながら授業ではやらなかったのだけど、
興味のある人は次のサイトが役に立つかも


これを見ると、地域のための無料コンサートや
ボランティアスタッフの活用、地元のための教育プログラムなど、
地域に根ざした活動を行って地元顧客を取り込み、
さらに音楽祭への出演、ブロガーを招待してのコンサートなどで
宣伝を行ったらしい。
このブログを書いた方、本も出していました。
サンフランシスコ交響楽団の戦略を深く学ぶのは、
なかなか面白いかもしれない
