1000万人以上が苦しんだ飢饉 | アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

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旧『ベナンで活動する舞のもぐもぐブログ』 

2008年6月~2010年6月の2年間、青年海外協力隊として西アフリカのベナンという国で活動しました。

2012年8月から2014年5月まで、アメリカのブランダイス大学院(Brandeis University)で国際開発学を勉強しました。

秋学期の終わりに近づき、最終試験・課題提出もいよいよ大詰め (>_<) あせる

試験が2つ、そして最後の1週間で提出した課題が、
グループワークのプロジェクト計画書22ページ
経済のエッセイ1ページ、ジェンダーのエッセイ4ページ、そして
政策の提言をする課題7ページ。。

試験では最後の1人にはなるわ、終了時間勘違いして失敗するわで、まぁ散々。
課題も終わらないったらなかった。
「数時間遅れます!」とジェンダーの先生にメールして
結局9時間遅れで提出し何とか奇跡的に受けつけてもらったり。
たった4ページ書くのに何時間かかってるんだか (-_-; )

だけど、課題のおかげで勉強になったことはたくさんあった。
例えば、 『Poverty, Inequalities and Development (開発と貧困・不平等)
という授業で7ページのPolicy Paper (ポリシーペーパー)を書く課題でのこと。
興味のある問題について調べ、政策提言をしなければいけないらしいので、
うーん、何にしようかなぁと調べていると・・

2011年に起こった『東アフリカ大干ばつ』というのを見つけた目

簡単にまとめるとこんな感じダウン

カメ 2010年から2年間、東アフリカで過去60年間で最悪の干ばつ被害
カメ ソマリア・ケニア・エチオピア・ジブチで約1300万人が食糧不足に苦しんだ
カメ 2011年7月国連は、ソマリア南部で過去最悪の飢饉が起きたと発表
カメ その時ソマリアではすでに数万人の死者が出たと言われている


こんな大規模でひどいことが世界で起きてたなんて・・。
この時私は日本にいたのだけど、
恥ずかしいことに今まで全然知らなかった しょぼん

特にソマリアという国が一番被害が大きかったようなので、
国連の記事などを参考にして、
ソマリアについて詳しく調べることにした。サーチ

カエル 60%のソマリア人が家畜を育ててるが、
   牛や羊を中心に30%くらいが死んでしまった
カエル 穀物の生産量が1995年以来最も低く
    2010年に比べて翌年値段が3倍になった。
カエル 収入や資産を失った国民の4分の1(約247万人)が難民となり国外へ
カエル 16万人の子供が栄養失調となった。
カエル 5歳以下で国外へ逃れた子供のうち半分は栄養失調だった。


想像のつかない世界である。
特にソマリアは内戦も続いているため、援助が行き届かないという現実も。

ところで10年前私が大学生だったときに、
80年代に起こった大規模なタンザニアやエチオピアの飢饉について調べたことがある。
その時何となく 「きっとまた起こるだろうな」 と思った。
やっぱり起こってしまった。
本当にちゃんと対策しないと東アフリカでまた飢饉は起こるだろう。

政策提言で私は次の3つを書くことにした。

1.農業・牧畜のための灌がい設備
    農業の生産を上げるのと、干ばつの被害を減少させるため。
2.もしもに備えて食糧を蓄えておく
    食糧支援に頼りすぎないため。普段から農作物の価格調整もできるようになる。
3.インフラ強化(道路・バス・汽車など)
    田舎に食糧支援が行き届くため+農家がマーケットに行きやすくなる。

とは言っても課題の上でなら何とでも書ける。
『言うは易く行うは難し』 なのだろうな、と思う (-_- )


※もっと詳しく知りたい人はこちらのサイトが参考になるかも。
あじさい  何とかしなきゃ!プロジェクト
あじさい  Wikipedia 「東アフリカの大旱魃」で検索
あじさい  United Nations News Centre (英語)
あじさい  UNHCR  (英語)
あじさい  Voice of America  (英語)