初めての貢献 | アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

旧『ベナンで活動する舞のもぐもぐブログ』 

2008年6月~2010年6月の2年間、青年海外協力隊として西アフリカのベナンという国で活動しました。

2012年8月から2014年5月まで、アメリカのブランダイス大学院(Brandeis University)で国際開発学を勉強しました。

(プロジェクト)計画と実践 (Planning and Implementation)
の授業のグループワークは続いていた。

私たちのグループにはリーダーがいない。
負担が偏らないように、
毎週議長(ファシリテーター)を交代して、
議長はミーティングの日程、議題を決めて議論を進めることにしたのだ。

そしてグループワーク3回目、
ついに私に議長の番がまわってきた(-_- )
あ~どうしよ。。

あれは思い出したくもない2回目のグループミーティング。
目的を最初にきちんと確認しなかったために、
議論が入り組んで複雑になってしまった。
そうなるともう何を言ってるかさっぱり分からず、
終わりそうにもないミーティングにげんなりし、
意見を聞かれても 「OK」 としか言わなかった私汗

私がやったことと言えば、お菓子の差し入れとプリントアウト。
以上。
あー情けない。。しょぼん

アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ-ブランダイス大学 グループミーティング  

さて、3回目のグループ課題は、
「セオリーオブチェンジ (Theory of Change)」 を完成させること。

日本ではあまり聞かないこのツール。
日本語訳で 「問題解決の方法論」 と言っているところも。
簡単に言えば、目的(ゴール)を達成するために何が達成されなければいけないか
を図に描いたもの。
完成した後は、色んなアプローチがある中で自分達が考えたプロジェクトは
どこに関わるか (Point of Intervention) を決める。

授業中、先生が出してくれたシンプルな例はこんな感じひらめき電球

目的(ゴール): 1000人の子供の飢えが無くなる
アプローチ: 学食ができる ← コミュニティーセンターが協力する ← ・・・
         食べものが分配される ← ★食物の生産が増える ←・・・
         両親の雇用が増える ← ・・・
         政府による食糧政策 ← 新しい政策の提案・推奨 ← ・・・


全部はもちろんできないから、
例えばプロジェクトで 「食物の生産を増やすぞ!」 と決めたら、
食物の生産が増えたら、きっと食べものが分配されて、
それで1000人の子供の飢えが無くなって目的が達成されるだろう、という考え。

なるほどね~。。えっ

分かりやすく説明されてそうなのはこのサイト(英語。ちらっと見ただけだけど・・)
http://www.thinknpc.org/publications/theory-of-c ..

これが難しいのは、プロジェクトを考え始めるときに
「こんな方法でやろうかな」 と大体頭の中に浮かんでるのを
いったん取り払って、視野を広くして
『こんな方法もある』 『あんな方法もある』 と
柔軟に考えなくてはいけないこと。
固定観念に縛られてしまうと、行き詰ってしまう。

だからなのか、議長として、「どう?」 とメンバーに聞いてみても一向に議論が進まない。。
そこで1人が 「ねぇ、このままだと何も進まないから
いったん10分くらい1人1人で考えて、その後また話し合わない?」

と提案してきたので、黙々とそれぞれセオリーオブチェンジを書き上げることに。

ー10分後 時計

それぞれ見せ合う中、私のを恐る恐る見せてみると。。

アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ-ブランダイス大学 セオリーオブチェンジ

「お!いいんじゃない、これ。」
となぜか好評で、私の書いたものをベースに
議論がとんとんと進み、あっという間に完成することができた。

びっくり。。目

次の授業では今までの課題とこれを元にプレゼンをしなければならない。

「あ!じゃ私パワーポイント作るパー」 (本当は発表者をやりたくないから)

「ありがとう!大好き!課題が重なっててどうしようかと思ってたんだ」
とメンバーに心から感謝され、初めての議長は無事終わった。

3回目にして、やっと初めてグループに貢献できたな。。
何とかやっていけるかもしれないひらめき電球
ほんのちょっとだけ自信がついた日だった得意げ