ブランダイス大学に来てよかったと思えることがいくつかあった。
まず、留学生の出身国が本当にいろいろということ。
オリエンテーション中、こんなお楽しみがあった。
それは・・国際開発学部へのバーチャルパスポートを手に入れるために、
他の生徒10人から署名をもらう、というもの。
ただし、その10人は全て違う国の出身じゃないとダメで、
お互い最低3つの質問を交わしてから、サインをしてもらうことが条件。

まぁ、中には面倒くさがって別のテーブルに行って、
「まとめてみんな署名して」 なんてやってた人もいたんだけど。
ほとんどかぶることなく、私はすぐに10人の署名が集めることができた。
ガンビア、マラウイ、チャド、ネパール、スリランカ、
ドイツ、アフガニスタン、アメリカ、チベット、イスラエル。
他にも、セネガル、シエラレオネ、ハイチ、ベラルーシ
など、その国の人と初めて会った、という経験をたくさんできた☆

学部の特徴なのか、アフリカ出身の人も多い

もっといると思った日本人は、私ともう1人しかおらず、
アメリカ以外の国からは、
それぞれ1~2人で、偏りがほとんどない。
去年の統計によると、ブランダイス大学で修士課程にいる生徒のうち、
700人が海外からの留学生で、
出身国の数は100カ国にものぼるらしい。
教授は、「アメリカで一番ダイバーシティ (多様性) のある大学だ」
と誇らしげに言っていた。
こんなに一度に色んな国の人と会えて
一緒に勉強できることは、まず無いだろう。
どれだけ色んな国から留学生が集まっているか、
というのは大学選びのとき、結構大事なんだと思う。
これだけでも、結構学ぶのにはかなりいい環境だって思えた

そして、もう1つ。
ブランダイス大学には、他の生徒を尊重する文化があるということ。
授業で、「プロフェッショナルとは何か」 というテーマで
議論をしたことがあった。
授業中にプロフェッショナルにふるまうとはどういうことか、
という質問で一番先に出てきた答えが
「他の生徒を尊重すること」
だった。
それは、どの授業のシラバス(授業計画)の評価基準にも書いてあることで、
例えば、授業で話しすぎるとかえってマイナス評価になるというもの。
他の生徒の話を聞く、他の生徒に協力して発言を促すことが大事らしい。
これはアメリカの大学では、かなりめずらしい

アメリカの大学では、普通、授業への参加率も評価される。
参加率というのは、授業中どれだけ議論に貢献できるかで、
発言しない=授業を聞いていない、または出席していない
とみなされることも少なくない。
聞いた話によると、例えばハーバード大学のMBAは
授業への参加態度が評価の50%を占めるので、
ほぼ全員手を上げてみんな発言するのに必死らしい。
だけど、先生はこう言う。
「大事なのは競争して勝つことではない。
卒業後、国際協力の現場で必要になるのは、
競争よりも周りと協力するということなのだから」 と。
ちょっと感動。。
だからなのか、たまたまなのか、
あまりガツガツした人がいないなぁって思ってた。
みんな人の話を聞く姿勢があるし、
何を言っても受け入れてもらえる温かい雰囲気がある。
すごく自分の価値観に合っているって思ったし、
この学校にしてよかったなって思えた瞬間だった。
これらを踏まえて、私がこの2年間で学ぶことは、
『色んな国の人達と一緒に勉強することで、
一切の偏見を無くし、国を越えてお互い協力するということ。』
なんだって分かったし、
それができるとっても良い環境なんだって思った。
P.S.

1位 中国 210人 6位 イスラエル
2位 インド 68人 7位 ナイジェリア
3位 韓国 24人 8位 カナダ
4位 台湾 23人 9位 ガーナ
5位 トルコ 10位 ケニア
見てこの中国、インド、韓国のすさまじい勢いを!

それに引き換え、日本人の数は全部で6~7人くらい。
語学学校にはわんさかいるのに、
正規の留学となると本当にガクンと数が減る。
日本このままじゃ本当に本当にまずくない?!

国際社会からどんどん置いてけぼりになっちゃう。
日本もっとがんばってほしい p(><)q