フタマタ | アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

旧『ベナンで活動する舞のもぐもぐブログ』 

2008年6月~2010年6月の2年間、青年海外協力隊として西アフリカのベナンという国で活動しました。

2012年8月から2014年5月まで、アメリカのブランダイス大学院(Brandeis University)で国際開発学を勉強しました。

とあるベナン人の友人が、

「結婚について発表がある」

と、思わせぶりなことを言い
1ヶ月以上待たせられた。

賢くて優しく、ある程度のお金がある彼は
結構もてるらしい。ラブラブ
そろそろ結婚したいと言っており、
実際結婚を申し込んできた女性が何人かいる
と前に言っていた。

それでとうとう、誰と結婚するか決めたのかな
と思っていた。

すると・・・

「お店 (携帯の修理やさん) にいつもいる
妊娠した女性がいるだろう、・・・実は僕の子供なんだ」

「・・え?・・何それ」

さぁ~っと気持ちがひいたガーン

「おめでとう」 と言いたかったのに
素直にその言葉が口から出てこなかった汗


1ヶ月以内にはもう産まれるらしい。

しかも、その女性とは3年間つきあい、
その間他に4年つきあった彼女がいたらしい。
つまりフタマタ

「2人の女性を一度に好きになることはできるものなの?」

と聞いてみると、

「男ならできるよ」

と、当たり前のように言い切った。

そこで、またさぁ~っと気持ちがひいた。ガーン

彼は真面目で優しくて、基本的にうそをつかない人で
心から信頼できる友人の1人。
そんな彼でさえ、彼女に嘘をついてフタマタはする。
一夫多妻制が深く根付くベナンでは
どうやらそれが当たり前らしい。

文化の違い、と分かっていても
やっぱりどうしても受け入れられない><あせる

「1人しか彼女がいなくて、
もしその彼女とダメになったら、
結婚するためにまた1から他の女の人と知り合って
友達になってつきあって・・と何年もかかるだろう?」

つまり、同時に2人以上とつきあってた方が
結婚までに効率がいい、というか合理的らしい。

まぁ、そりゃそうなんだけど。

彼の場合は、たまたまもう1人の彼女とダメになり、
そのタイミングでもう1人の彼女が妊娠したから
結果オーライだったけど、
普通はそんなにうまくいくかなぁ?

「妊娠したその彼女ともちろん結婚するんでしょう?」

と聞くと、

「たぶんすると思うけど、まだ分からない」 だって。

またまた、さぁ~っと気持ちがひいた。ガーン

よくよく聞けば、ベナンでは 「結婚」 という形態を
取ってない人が大多数らしい。
結婚しなくても一緒に住めるし
家族のように暮らせる。

結婚するとなると、彼女側の親戚にお金を払わなくちゃいけない。
また、市役所に手続きをすれば、
離婚したときに賠償問題が出てくるだけで
はっきり言ってメリットがないのだ。

正式な結婚の手続きは1人までしか認められてないが、
いわゆる非公式な結婚はいくらでもできる。
だから未だに一夫多妻制が根付いているのか・・。

じゃあ、子供ができても結婚という縛りが無ければ、
責任を放棄して逃げる男もいるのでは、
と聞くと、そこは信用問題で
たしかにそういう男の人も少なくはないらしい。

この話を聞いて、今までの色んなことに納得がいった。

軽いのか自由なのか縛られてるのか・・
それとも日本人が深刻に考えすぎるのか・・
結婚と恋愛観は国によって千差万別である。