真実はどこに | アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

旧『ベナンで活動する舞のもぐもぐブログ』 

2008年6月~2010年6月の2年間、青年海外協力隊として西アフリカのベナンという国で活動しました。

2012年8月から2014年5月まで、アメリカのブランダイス大学院(Brandeis University)で国際開発学を勉強しました。

ある日、どう見ても40歳越えの
豚やのお父さんに年齢を尋ねると、
「28歳だ」 と言った。

え~!?ショック! とみんな驚く。

それから数ヶ月後、豚やの親戚に当たる友達が
「あの人は35歳だよ」 と教えてくれた。

・・・。

早速、お父さんを尋問。

「本当は35歳でしょ?嘘ついたのは、なんで?」

「・・・怒ったのかい?怒らないでくれ」
と、肩をすくめるお父さん。

・・・。


これはまだ序の口。

笑いを取るわけでもない、
かといって嘘をつくメリットも特にあるわけでもない。
何のために、がよく分からない嘘
そこら中に蔓延しているようだ。

かなり前にブログで書いた、
「本当はNoなのに、Yesと言う」
というベナン人の特徴に加えて、
(※参考記事 http://ameblo.jp/mymogmog/entry-10381857328.html  )
こういう嘘に私の生活と活動は振り回され続けた。

今さらすぎるけど、今までブログに書いてきた
「ベナン人から聞いた話」 
正直どこまでが本当か分からない。

何が嘘で何が本当か、
私が今見ているベナンという世界は
いったいどこまで真実なのか
たまによく分からなくなってくる。

そんな中、この人の言ってることだけは
100%信じられる、という友達が数人いることは、
唯一の救いである。

ベナンにおける信頼関係の条件は、
「絶対に嘘を言わない」
「自分のことを心から応援してくれる」
ということだと気づいた。

数は決して多いとは言えないけれど、
こういう人たちに支えられて
今の私の生活が成り立っている。

見返りを求めないその優しさに、
何度も心が救われているのだ。


★ 3月3日(水)の山形新聞夕刊 (3回目の記事投稿)
  にも同じようなことを書いた↓

ベナンで活動する舞のもぐもぐブログ-山形新聞記事

※この記事については、私の出身高校の
同窓会ホームページにも掲載されました。

高校同窓会サイト はこちら