豚やのお父さんに年齢を尋ねると、
「28歳だ」 と言った。
え~!?

それから数ヶ月後、豚やの親戚に当たる友達が
「あの人は35歳だよ」 と教えてくれた。
・・・。
早速、お父さんを尋問。
「本当は35歳でしょ?嘘ついたのは、なんで?」
「・・・怒ったのかい?怒らないでくれ」
と、肩をすくめるお父さん。
・・・。
これはまだ序の口。
笑いを取るわけでもない、
かといって嘘をつくメリットも特にあるわけでもない。
何のために、がよく分からない嘘は
そこら中に蔓延しているようだ。
かなり前にブログで書いた、
「本当はNoなのに、Yesと言う」
というベナン人の特徴に加えて、
(※参考記事 http://ameblo.jp/mymogmog/entry-10381857328.html )
こういう嘘に私の生活と活動は振り回され続けた。
今さらすぎるけど、今までブログに書いてきた
「ベナン人から聞いた話」 は
正直どこまでが本当か分からない。
何が嘘で何が本当か、
私が今見ているベナンという世界は
いったいどこまで真実なのか
たまによく分からなくなってくる。
そんな中、この人の言ってることだけは
100%信じられる、という友達が数人いることは、
唯一の救いである。
ベナンにおける信頼関係の条件は、
「絶対に嘘を言わない」
「自分のことを心から応援してくれる」
ということだと気づいた。
数は決して多いとは言えないけれど、
こういう人たちに支えられて
今の私の生活が成り立っている。
見返りを求めないその優しさに、
何度も心が救われているのだ。
★ 3月3日(水)の山形新聞夕刊 (3回目の記事投稿)
にも同じようなことを書いた↓

※この記事については、私の出身高校の
同窓会ホームページにも掲載されました。
高校同窓会サイト はこちら