みんなで 「W」 (フランス語で、ドゥーブルベと読む)
という国立公園 に動物を見に行った。

去年の2月はみんなでパンジャリという国立公園で
アフリカ象やライオンを見た。
今回は、同期国内旅行の第2弾。
みんなとの旅行はこれで最後となるため、
私たちはこの旅行を 「卒業旅行」 と呼んだ。
ただ、色々な制限があって
国立公園の奥まで行けないこともあり
最初からみんなあまり動物を期待していなかった。
「動物なんてどうでもいい。
みんなと一緒に旅行できれば。」
と言う人が多かったが、
「でも動物も見れたら嬉しいな。」
くらいは思っていたんじゃないだろうか。
そんな淡い期待は、出発で裏切られた。
運転手がガソリンを買っておらず、
遅刻した上にガソリン探しで出発が2時間遅れた。

動物が見られるのは、朝か夕方。
なのに国立公園に入ったのはお昼もいいとこだった。
一番暑い時間帯に入ったので、
さすがに動物も寝ちゃっていたに違いない。

パンジャリの時と違ってガイドと運転手は別の人間。
動物が出てこなければ、ガイドのいる意味が無い。
彼だってやる気が無くなるだろう。
さらに運転手の腕が悪く、車の調子も悪い。


ペットボトルの水がすぐにお湯になった。
サウナのような熱風が吹いてくる。
夕方のホテルで45度だったと聞いたが本当だろうか??
だったらこの時の温度はいったい何度だったのだろう・・





・・それでも夕方近くなって、ようやく動物がちらほら見え始めた。
ガイドがここが腕の見せ所とばかりに張り切りだす。
「あ、バッファローだよ、ほら!!」
とガイドが後部座席を見て話しかけると・・・

日中のドライブですっかり疲れちゃったんだね・・。
あまりにもガイドがかわいそうになった私は
「本当!?どこどこ?」
と反応してみる。
・・・しかし、私目が悪いんです><
「・・見えなかった」
と正直に言う度にガイドは肩を落として寂しげだった。
それでも鹿やバッファローを近くで見ることができた。
それらの動物はパンジャリで嫌というほど見ていたので、
正直感動するほどでもなかったが、
「あ!!いたいた。見つけた!」

と1人反応してみる。
何で私がガイドに気を使ってるんだろう・・。
しかし動物を見つけても、
運転手は早く帰りたかったのか全然停まってくれず
写真すら撮ることができなかった。
みんなの顔や頭は砂だらけ。
本当に過酷な動物見学 (というよりドライブ) だった・・。
これはこれでいい思い出になったんだけどね。
『何を見るかは重要じゃない!
誰と過ごすかが重要なんだ』
という勝手に作った言葉で、
無理矢理この記事を締めくくりたいと思います。