11月24日(火)から販売を始めたバッジ。
なんと、1ヶ月足らずで 2000枚以上売れた。
売上金が既に約5万フラン(約1万円)あるので
強気で注文してしまった
5000枚のバッジのコスト、2万5千フラン(約8千円)
のもとがあっさり取れたのである。
びっくり。

私は学校で販売するって言うから、
てっきりメンバーが学校の校庭で手売りして、
生徒がやってきてバッジを1枚1枚買っていくんだと思ってた。
そして、バッジとは名ばかりの、
「ただの紙切れ」 を買う人はほとんどいないって思ってた。
そう、ふたを開けてみれば、
バッジ販売は 「マーケティング」 ではなくて
ベナン独特の 「システム」 だったのだ・・!
つまり、上下関係の厳しいベナンで
システムを利用しながら、
上から順々に攻めていく方式である。
まず、教育省にバッジ販売の許可証をもらう。
↓
アブランクー市の学校長のリーダーに許可をもらう。
↓
各学校を訪問して校長を訪ねて、
校長にまとめてバッジを渡す。
↓
校長が各クラスに配り、視覚障害者への援助として
反強制的に生徒に1枚ずつ買わせる。

視覚障害者グループのメンバーでは、
まず2~3人のグループを7つ作って、
区ごとの担当を決めた。
そして区の大きさに合わせて
300枚~1000枚のバッジを各グループに配り、
教育省からもらったバッジ販売許可証のコピーと
視覚障害者グループ会長の身分証明書のコピーを持って
学校を訪問し校長と交渉してもらったのだ。
だから、実際の販売に関しては私はノータッチ。
「もっとたくさんのバッジを持ってきてほしい、数が少ない」
と言われたメンバーが何人かいたし、
さらに学校の数は増え続けていて、
アブランクー市の中に、小中学校だけでも120校以上ある。
このバッジ販売、可能性をたくさん秘めており
まだまだいけそうなのである。

う~ん、これはベナン人でないと
絶対に思いつかない商売である。
さらに、広報活動もかねるというもう1つのメリットもある。
最初の省庁とのやり取りが面倒くさいけれど、
システムが利用できたら
マーケティングをやるよりこんなに楽なことはない。
国が違えば、何が売れるか本当に分からない
