汚職は文化? | アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

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旧『ベナンで活動する舞のもぐもぐブログ』 

2008年6月~2010年6月の2年間、青年海外協力隊として西アフリカのベナンという国で活動しました。

2012年8月から2014年5月まで、アメリカのブランダイス大学院(Brandeis University)で国際開発学を勉強しました。

アフリカでは、
「浮気は文化」・・ではなく、「汚職は文化」 
と言われている。

特に政治関係者の懐は豊かで、
貧富の差が激しいのが特徴である。

ベナンに来てからも、
汚職、ということに遭遇することはよくあった。


例えば・・

とかげ あるNGOのリーダーが
  ある国連機関のベナン事務所長と兄弟で、
  NGOに大量の活動資金が流れていること
 (そのNGOの職員達は、明らかに金持ちそうな格好をしている)

とかげ アブランクーに建てられたとても大きな孤児院。
  フランスの援助で建てられたが、
  今は個人の所有物となっている。
  フランスの視察が来るたびにお金で子供を集めて、
  ごまかしている。

とかげ 市役所では、ある活動資金で 「これを建設した」 と
  報告しているが、実際やっていないことがある。
 (お金はどこかに消えている)

など。

汚職以外にもこんなことも・・。

カエル 市役所の年間予算の中で、お祝い事に
(祝日のフェット、食べ物代や飲み物代)
300万フラン (約60万円) の予算をつけている。

カエル 福祉センターでは、家族省のチェックが入る1週間前に
  急遽知り合いを集めてマイクロクレジット (小額融資) を
 行っていた。


これらは、話に聞いただけなので
どこまで本当かは正直分からない。

ただ、海外から援助をしても、
それが実際に住民に行き届いているかどうかは
本当に疑問である。

援助をしても、汚職で富める人がますます富み、
貧富の格差が広がるくらいなら、
むしろ援助をしない方がいい、という意見もある。

汚職があること前提で、それでもその内の
何%かが住民に還元されるのなら、
やらないよりはマシ、という意見もある。

公的機関であっても、信用できるとは限らない。
むしろ、公的機関だからこそ信用できないかもしれない。

援助をするときには、人と機関を見極めて
(それが一番難しいんだけど・・)
慎重に行う必要があると思った。