重役接待? | アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

旧『ベナンで活動する舞のもぐもぐブログ』 

2008年6月~2010年6月の2年間、青年海外協力隊として西アフリカのベナンという国で活動しました。

2012年8月から2014年5月まで、アメリカのブランダイス大学院(Brandeis University)で国際開発学を勉強しました。

8月28日(金)、CPS(福祉センター)会議がコトヌで行われ、
福祉センター配属の隊員9名+配属先の上司8名、
そして家族連帯省の職員数名が出席をした。

ベナンにいる協力隊員は、
活動の分野ごとに 「分科会」 に所属し、
任地の枠を超えて情報交換を行ったり
一緒に活動を行ったりしている。

ベナンで活動する舞のもぐもぐブログ-分科会

CPS分科会では、初めての試みで
任地の枠を越えた横のつながりを強めるために
今回このような会議を開くことにした。

目的は、ボランティアの受け入れ環境の改善と、
今後、任地を越えて活動を何か一緒にやっていけないか
という可能性を探るためである。

内容は、JICAやボランティアの説明、
隊員の活動紹介、
そしてボランティアを受け入れる上での
問題点の議論などである。

ベナンで活動する舞のもぐもぐブログ-分科会

絶対に来てくれないと思った私の上司が
朝一番に来てくれ、「奇跡だ」目 と感動したのもつかの間、
問題はすぐに起こった。

数名からの文句がすごかったのである><
(しかも震源地は私の上司・・汗

「お金(日当)を先に払ってくれないとご飯が買えない」
「お昼休みが長すぎる、忙しいからもう帰る」
「時間が押してるから早く終わらせて」

その度に私たちは大慌てて気を使い、あせる
まるで取引先のわがままな重役を
接待している気分であった。ガーン

私たちも、せっかくこの日のために
色々集まって1ヶ月以上も前から準備していたのに、
感謝されるどころか文句を言われるなんて・・と、
どっと気疲れをした。DASH!

そして、議論をするのはやはり難しかった。
出てきた最初の意見は
「日本に研修に行けないのか」
「研修に行くのに活動成果が必要なら、
結果が出やすい先生などを派遣してほしい」
「家賃の支払いで揉めるのが嫌だ、JICAにもっとしっかりしてほしい」
など、協力隊員の受け入れに関係無かった。

この会議を通して色々考えさせられたのだけれど、
根本的な問題は
・JICAからお願いをして協力隊員を受け入れてもらっている
・配属先に協力隊員を受け入れるメリットが無い
の2点にあるような気がした。

もし、福祉センターの上司が給料のためじゃなく、
「住民のために」 働いているのであれば、
一緒に活動できることはたくさんある。

だけど、実際はそうではない人が多いのだから、
協力隊員が来ても彼女たちにとってはただ
余計な仕事が増えるだけなのである。

お金を運んできてくれないボランティアに、
ほとんど興味は無い。

そこに今回の会議の、主催者側と参加者の
意識の違いが出てしまったような気がする。

もちろん興味が無いものに興味を持たせようとしたり、
「住民のために」 働くよう意識づけるのも
協力隊員の活動のうち、と言われればそうだが、
それは人それぞれ。

私は、2年という限られた期間の中、
初めからやる気のある人と
活動をした方が手っ取り早いと思って
配属先関係なしで活動をしてしまっている。


・・そうは言っても、今回の会議では悪いことばかりではなかった。
中にはびっくりするほど協力的な上司もいたし、
JICAやボランティアの説明をしたとき、
みんなが真剣にノートを取っていた。

アンケートでは、今後ボランティアに協力していく、
または一緒に活動するようにやってみる、
という内容を書いてくれた人もいた。

たとえ私のところが変わらなくても
他の所で何か少しでもいい変化があれば、
今回会議をやった甲斐があるというもの。

みなさん本当にお疲れさまでした得意げ