メンバー宅訪問の
結果をまとめるとこんな感じ↓

◆訪問人数 28名
◆平均年齢 40.3歳 (最年少25歳~最年長60歳)
◆男性19人、女性9人
◆独身7人 既婚21人
◆子供平均 3.7人/家庭
◆職が無い人 6人
◆所得平均 6574フラン (最低0フラン~最高17000フラン)
◆目が見えなくなった原因:
はしか16人(※)、事故3人
グリグリ(呪い)6人、ウィルス・その他の病気2人
生まれた時から1人
※はしかは6年前から無料で予防接種が
できるようになったので、最近ははしかが原因で
目が見えなくなることは減ったようだ。
◆会に入った主な目的 : 自分の生活を改善するため
援助を期待して
◆会に期待すること : もっとたくさん活動をしてお金を稼ぐ
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一番、印象に残ったのはやはり所得の低さ。
視覚障害者グループのメンバーで
1ヶ月の所得が1万フラン(約2500円)を
超えていた人はほんの1部で、
平均6000フラン前後(約1500円)で
家族一家が暮らしていた。
私の場合は家賃を除いて、
普段は月10万~15万フラン
(約2万5千円~3万7千円) くらいで生活をしている。
エアコンも、テレビも、レンジも、コンポも、洗濯機も無い。
日本よりもずいぶん慎ましい生活をしているつもりだけど、
それでも彼らの何十倍ものお金を使って生活をしている。
厳しいだろうな、とは思っていたけど
ここまで厳しいとは思わなかった。
訪問の後は少なからず、気持ちが沈んだ。
私にとってはたったの100フラン(約25円)が、
彼らにとってどれだけ大事なのか、
を身にしみて感じたのだった。





そして今回、メンバー宅訪問を通じて、
ベナンの真実が少し見えた気がした。
協力隊員がいくら村に住んでるからと言っても、
普段関わりあうのは、職場と近所、舗装道路付近に
住んでいる人たちだけだからだ。
そういう人たちは、ベナンの中でも
まだ裕福な人たちだろう。
しかし、舗装道路 (町の中心) からずっと離れ、
人が1人通れるくらいの道をずっと奥に入っていった
森の奥にも民家はたくさんあり、
普段私が見れないベナンの現実が、そこにある。
視覚障害者グループがきっかけとなり、
普段出会うことのできない人たちと関わりあい、
生活を知れたことは私の中で本当に大きかった。



~後日~
普段言葉の壁から
めったに話しかけられることの無いメンバーから、
「ボランティアが家に来て、話を聞いてノートを取ってくれたことは
今まで初めてのことでみんなびっくりした。
家族一同心から感激した!!
本当にありがとう!!!」
と何人かに手を取ってお礼を言われた。
そんな大げさな・・と思ったけど
外国人が家に来るなんて
一生に一度あるか無いかの世界である。
本当に嬉しかったらしい。
この言葉を聞いて、
大変だったけれど、やっぱり訪問してよかったな
と心から思った
