祭りの後で | アメリカの大学院で勉強する、舞のもぐもぐブログ

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旧『ベナンで活動する舞のもぐもぐブログ』 

2008年6月~2010年6月の2年間、青年海外協力隊として西アフリカのベナンという国で活動しました。

2012年8月から2014年5月まで、アメリカのブランダイス大学院(Brandeis University)で国際開発学を勉強しました。

今回、家への招待を通して
びっくりしたことが3つあった。

1 ベナン人のフェット (お祭り) の優先順位の高さ
2 上下関係 (社会的地位の差別)
3 日本人とベナン人の違い


1.ベナン人のフェット(お祭り)の優先順位の高さ

普段 「忙しい」 と言われ、約束を先延ばしされたり
日程調整が難しいのに、
今回、2つ返事で 「うん」 と返事が返ってきた。

声をかけた人の80%以上、実際に来てくれたし
ほとんどの人が遅刻をしなかった。

なんだ、来ようと思えば来れるんじゃん!
と心の中でつっこんだ。
結局、ベナン人の遅刻は意識の問題
だということが分かった。

もちろん一番の目的はただ飯おにぎり

別にいいんだけど、特に市役所の職員と
福祉センターの上司は明らかすぎた。

障害者グループのメンバーが一生懸命
音楽をやっているとき、
明らかに不機嫌そうな顔をし
「ご飯が出ないなら、すぐ帰る」
と言っていた。

今回、家に来てくれただけでも奇跡だったけど、
だけどやっぱりそんなんじゃ、
グループとの距離が縮まるわけないよね・・。汗


2.上下関係 (社会的地位の差別)

今回、私の中のメイン招待客は
視覚障害者グループメンバー、そして他隊員と友達。
市役所や福祉センター、役職に就いている人たちは
ついで、という意識でいた。

だけど、ご飯の出る順番は逆。

市役所の職員など社会的地位の
ある人たちは容赦なくおかわりをし、
途中でご飯や飲み物が足りなくなり、
結局メンバーや友達が十分に食べられなかった。

さらに・・

夕方4時くらいに遅れてきた友達2人と、
市役所の秘書がいた。

近所のお母さんは
秘書には、自分の分を分けてまでご飯を出し、
友達には何も出してくれなかった。

なんだかなぁ・・。

上下関係の厳しいベナンでは、
こういうプライベートの集まりでも
社会的地位の差別がはっきりしてしまうのだ。


3.日本人とベナン人の違い

これはかなり明らかだった。

黄色い花 まずは、招待時の反応。

ベナン人 「何の食べ物が出るの?
       私はソダビは飲めないから、ビールを買ってよ。」
日本人 「何か手伝うことがあれば早めに行くよ。
      何か買っていくもの、ある?」

黄色い花 席が足りない時

ベナン人 「私の席は?」
日本人 「どうぞ」 と自分の席を譲る。

黄色い花 ご飯をもらう時

ベナン人 「ご飯、早く頂戴。おかわり!
       飲み物が無いんだけど、早く持ってきて。」
日本人 「自分たちはいいので、先に他の人たちからどうぞ。」

黄色い花 フェット (お祭り) 後。

ベナン人: 食べ終わったら即、帰る。(食べ物が目的)
日本人: その後、おしゃべりなど団欒を楽しむ。(一緒に過ごす時間が目的)


日本人の謙虚さ、協調性、周りへの気遣いは
本当に素晴らしいなとあらためて感じた。

それにしても、
ここまで違いが出るのも面白い。(;^_^A