本当に不思議な気分だった。
どちらかというと、飛行機を間違えて
日本に帰る気分であった。
パリ、6度。
ベナン、夜でも36度。
気温差、30度。
ベナンに降り立った瞬間、
夜なのに、暑い!って思ったし、
湿気がすごくて、一瞬で乾燥していた肌が潤った。
「ホテルでの食事に慣れてしまったから、
帰ってからベナン料理食べられるかなぁ?」
と一緒にエジプトに行った同期隊員と心配していた。
ベナンに帰って翌日、早速屋台でお昼ごはん。
・・う、うまい!!

久々のベナン料理は本当においしかった。

アブランクーに帰るタクシーでは、
出発まで1時間近く待たされた。
ぐったりしてようやく家に帰ると、
なぜか電気が止められていた。
電気代をちゃんと払っているのに、
電気会社が間違って止めてしまったらしい。
冷蔵庫の中のものはたいがい腐ってしまっており、
暑い暑い夜に、扇風機無しで
汗だくになって寝た。
「ベナンだ、ベナンに帰ってきたんだ」
と実感せざるを得なかった。
私はここであと1年と3ヶ月、生きていく。