数日後、穏やかな晴れの日があり、
体調もだいぶ回復し気持ちのいい日を過ごした。
ここにいると、本当に1人では
何もできないことを痛感する。
同じ敷地内に住む子供は
電気が動かなくなったり、
ドアが開かなくなったり
ゴキブリが出た時助けてくれ、
通りすがりのおばちゃんは
オロの外に出てはいけない日を教えてくれた。
ここでは物理的に、
近所や周りの人の助けが無いとやっていけない。
そういうちょっとした周りの人の助けが
今はとても嬉しくて、心の支えになり、
何とか暮らしていけている。
晴れの日が必ず来ると分かっていれば、
絶望的な夜も絶えられる気がした。