アメリカは誰にでも平等にチャンスを与えてくれると思っている人が多いらしい。

アメリカで生活したことがある人であれば常識だが、アメリカは日本以上に不平等な国だ。誰もチャンスなど与えてくれない。自分でチャンスつかみ取ることは出来るが、そのパワーを持ち合わせる人は日本でも成功するだろう。

人並みはずれた高い能力と運を持ちえた人が成功する。特に学歴がない場合やマイノリティで成功する人は信じられないパワーを持っている。昨日ブッシュ大統領に財務長官に指名されたケロッグのCEO(Carlos Gutierrez)はキューバ難民の子供として44年前に渡米。

20歳でケロッグの商品を小さな販売店へ配達していた。その10年後にはメキシコのマネージャーとして、生産性が低い工場を立て直す。業績が認められ本社勤務となりさらに実力を発揮、ついにトップへ上り詰めた。さらに今回は株式会社アメリカ合衆国の財務長官だ。

まさに完璧なアメリカンドリームだ。実際にこのように映画のようなアメリカンドリームは起こるところがアメリカの懐の深さである。しかし、誰にでもチャンスはないということは忘れてはならない。

金もない、実力もない、人脈もない、運もない場合でも、ただ一つアメリカンドリームを実現することができる。各地で行われている宝くじだ。毎年100億円以上当たる人が何人もいるなんて、やっぱりアメリカンドリームと言うしかない。