ごきげんはいかがですか。

 
突然ですが、
私はよく失敗をします。
 
先日の満月、
あまりに綺麗に輝いているので、
月光浴を思いつきました。
 
リビングからテラスに出てみると、
お月様がよく見えます。
 
木も屋根も雲も、
邪魔するものは何もない。
 
 
月の光浴び放題。
 
キャンドルを灯して、
大好きなお香を炊いて、
部屋の電気は消して、
月とキャンドルの灯りで過ごすひと時。
 
 
至福。
 

なんて素敵な思いつき。

なんて心地好い時間。
 
ちらちらと揺らぐ炎も、
大好きな香りも、
月の灯りも、
どれにも癒しの効果が。
 
癒し効果満載の、テラスで月光浴。
 
 
わん!
 
 
いつもと違う様子に、
軽く動揺しているGすけ。
 
カーテンの向こう側にチラチラ躍る光とか、
家族がいるはずなのに真っ暗なリビングとか、
彼なりに解せないことが山盛りだったみたい。

カーテンの向こう側から戻らない私を心配して、
鼻先でつんつん。
 
 
様子を見にくるけれど、
膝の上に座っても、
揺れる炎の灯りが怖くて居られない。

部屋の奥に戻ってしまった。
 

わん!


わん!
 

そろそろ我慢が限界にちかづいてきたみたい。
 
 
「Gすけ、おいで」
 
 
呼んでも来ない。
 
 
 
わん!(おまえ、戻って来いよ)
 
 
しばらく放っておいてみた。

だって、月光浴したかったんです。

できれば、瞑想なんかもしたかったんです。

 
ご近所さんは、ホームパーティーの様子。

楽しそうな声が聞こえてくる。
 
よその国の言葉で歌っている、
ハッピバースデイ♪
 
月夜のパーティーなんて素敵。
 
 
楽しげな声と輝く月光、
なんて素敵なシチュエーション。
 
心満たされる私。
 
 
 
わん!
わん!
わぉーーーーん!!
 
 
いよいよ限界のGすけの叫びに
月光浴の継続を諦めることに。

あまりに心地よかったのに、
なんとも口惜しくて
 
リビングに戻りながら、
「もうっ!うるさいよ。静かにしなさい!!」と
Gすけに八つ当たり。
 

あ、窓開いてる。
思ったときには時すでに遅し。
 
 
キャンドルを片付けにそっとテラスに出ると、
沈黙のなか、月だけが明るく光っていた。

「違うのよ」
言いたかったけれど、術はなく。
 
 
楽しい時間が再開されることを
明るく輝くお月様にお祈りしました。
 
 
 
後悔先にたたず。
 
そっと窓を閉め、
早めに眠りにつくことにしました。
 
月光浴、睡眠促進みたい。
朝までぐっすり眠れました。
 
 

今日はここまで。
 
あなたも私も
今日が良い日になりますように。
 
 
またね。