勤め先でGMのYさんが勤続30年ということで全社員の前で紹介されお祝いを受けた
Yさんは人当たりが良く役職者にありがちなギラギラ感もないし
無駄なおやじギャグは言わないけど言葉選びが面白い
いつも飄々としてあっさりと感じ良い
英語はペラペラだけどPC操作は苦手でそこも可愛らしく思える
芸能人に例えると橋爪功な感じ(雰囲気だけで見た目はもっと若いぜ)
紹介を受けたYさんがお礼と挨拶をした
Y「改めて振り返るとあっという間の30年でした。最近では転職せずに一つの会社に勤めるのも珍しいかと思いますが、僕が転職しなかったのは、この会社に恩があるからです。」
Y「当時の初任給は10万2千円。入社したてって初給料日まで25日間あってその間お金がないわけです。そしたら何でか会社から給料日前に10万円くれたんです。今じゃ考えられないでしょ(笑)ありがたかった。」
Y「入社以来、色々ありました。勤務地も色々行かされ業務も色々やらされました。今も東京→大阪へ単身赴任です(笑)この会社は好きですが嫌いになったりくじけそうになったりしたこともありました。そんな時ふと自分の身の回りをみてみると、僕が着ているスーツ、乗っている車、挙げた結婚式、家の購入、娘の洋服やおもちゃや塾、毎日食べるご飯、全てこの会社のおかげでまかなう事が出来ています。労働の対価ということだけでなく僕にとってはそれ以上のものが身の回りにありました。」
Y「これから後何年この会社にいれるか分かりませんが、恩を忘れず最後まで勤めたいと思います」
ありきたりな挨拶で終わらず上から目線でもなく情に訴えるわけでもなく
お金の話なんだけど部下達になんとなく
よく考え頑張れよと「熱」を感じさせるYさんらしい言葉選び
続けることは意地かもしれない
そこから好きになれることもある
一所懸命って狭いようで広いなと
30年後の私にも続けられたことがあればなと思う
おわり