ひとりの夜
少し開いてる扉の隙間
ベッドの下の気配
フレームからはみ出した手足を触る空気
何か 何かが いる 気がする
やだなぁ 暗闇
眠りたいから明かりは点けたくない
お化けなんてなーいさっ!
お化けなんてうーそさっ!
寝ぼけーた人が見間ちがーえたーのさ!
歌いたいけど夜だったわ
眠れないからスマホをいじる
お気に入りのブログが30分前に更新されてた
誰かが次々呟いてる
吐息はないけど人の気配が見えた
ほっ
なんだぁ
なんだか怖くないな
暗闇はいつでも側にある
暗闇が怖いんじゃない
暗闇にひとりなのが怖いんだ
あ ひとりじゃなかった
そうかこういう繋がりもあるのね
余裕
もう大丈夫
あなたも
おわり