昔から私は人に道を聞かれやすい人です。
20代前半だったと思います。
その日も友人と遊びに出かけた原宿駅で声をかけられました。
清潔なシャツを着て、人のよさそうな髪の薄いおじさん。
「占いに興味ない?」
道を聞かれるのかなと思い、警戒心もなく応じてしまったので、
そのままの勢いで話を聞いていました。
どうやら、少し困っているらしい。
話が込み入るらしく、カフェで話を聞くことになりました。
名刺をもらい、柴田と名乗るおじさんの話は
雑誌アンアンで占い特集をやる。
モニターで二人頼んでいたが今日ドタキャンされてしまった。
早急にモニターを見つけないといけないのでお願い出来ないか。
占いの場所はココ(地図を渡される)、終わったら謝礼も出す。
ということでした。
その謝礼はなんと3万円。
過去の特集の記事も見せられながら話を聞き
友人と私は面白そうかなと承諾しました。
おじさんは嬉しそうに笑った後、申し訳なさそうに言った。
お「また、ドタキャンされると困るので、
一人5千円ずつ預からせてもらえないか。」
私と友人は5千円を渡し、その後おじさんと別れ
指定された場所へ行きました。
店主と占い師さんが対応してくれました。
店「あー、あなた達もなのね」
そうお察しの通り、私と友人は5千円を騙し盗られたのです。
店「ちゃんと警察に行きなさいね」
そして優しい占い師さんは二人を哀れんで、
一人10分ずつ無料で占ってくれました。
(動揺してたので占いの内容は覚えておらず 涙)
代々木警察署に被害届を出した3週間後ぐらいに
警察から捕まえたから確認に来て欲しいと連絡が来ました。
警察署に行き小部屋に通され、数枚の写真を見せられました。
警「この中にいます?」
一枚の写真に柴田(偽名)はいました。
常習犯らしく、お金が返ってくることは難しいと言われました。
捕まっただけでも良かったなと思うことにしました。
カフェで話を聞いている時は、ホントに何の疑いもなかったです。
友人と二人だったからでしょうか。
いい人生勉強になりましたよ。
あれ以来、外出する時にはいつも念じます。
「お願い。私に道を聞かないでっっ」
プチ・トラウマ (T_T)
写真は私の昨日のお昼。
塩こん部長のおにぎり (雑)
これを見て相方は、
「おっさんのハゲ頭みたいなおにぎりだね」
と言ってました。
そして、柴田を思い出しましてん。(怒)
おわり