まだ私がとても小さかったころの話
お外で遊んでいると ガリッガリに痩せた野良猫が
にゃ~んと私を頼るように寄ってきました
骨がごつごつ見えるくらいやせ細っていたし
とても弱っていて、辛そうに見えたので
私はびっくりして すぐお菓子を取りにいき その猫にあげました
「ラッキーだね、取られないうちに全部食べて!」
そう思いながら必死に食べている猫を見ていると
3分の一くらいを残して 後ろを向いて
にゃんにゃん鳴くから なんだろう?と思っていると
お友達らしき 同じ大きさくらいの
これまたガリッガリの野良猫がやってきて
なんとその子に残りを食べさせてあげていました
自分もガリガリで弱りきっているのに・・・
私は子供心にも 感動、というかものすごい衝撃を受けました
生まれてきてはじめて こんなに美しい光景を見た、という思いです
そのとき その場にいた大人たちが 野良猫を汚い、邪魔だ、
という発言をして険しい顔をして通り過ぎていきました
こんなにも美しい存在が 見えない大人たちが不思議でしたし
あの険しい顔つきから その人たちがとても不幸に見えました
溢れるように食べ物、持ち物を持っている大人たちにくらべて
何も持たないこの子たちは はるかに 豊かに 愛を持っていると
そう感じました
私が動物たち、植物たちに尊敬の念を抱くようになったのは
きっとこの子たちがきっかけだと思います
あの子たちは私の中で聖なる天使、聖なるにゃんこだったのです
mimi♡me