着ぐるみの足とムーンウオーク | 着ぐるみパフォーマーまいまい ~マイムと着ぐるみとありがとう

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2010年11月改題しました(旧題:つかめ天職めざせ着ぐるみパフォーマー(2007年3月脱サラ後~2010年10月)

先日、ダイビングのフィンのような大きな足でアザラシに似たキャラをやったのですが、今までこの足ではムーンウオークは無理だろう。仮にチャレンジしても、「らしく」見えないだろうと思ってました。


このキャラは今まで数十体と作られていて1号から18号とか25号とか番号がついていて、当然、番号の数字が大きいほど新しいもので、造りも良くなっています。


使う側から見て、一番の違いは足で、私がこの一年半くらい着用してきた経験によると、足のインナー部分がゴム長が使ってあるタイプ、サンダルが固定してあるタイプ、スポンジ生地で足型に形成してあるタイプに分かれます。


一番使いにくいのはぶかぶかのゴム長タイプで誰でも足が入るようにかなり大きめのゴム長靴が固定してあり、足を持ち上げるのにかなりの脛の筋肉を使います。ぶかぶかなので上手く操演が出来ません。もちろんそこまでこだわらない人はずりずりとすり足のように歩けばいいのですが。


私はこのタイプにはソールの薄めの小さめの運動靴を履いて足をい入れるようにしています。

そうすると長靴がぴったりサイズになり、元気な歩行やジャンプやピルエットターンやダンスが出来ます。


インナーがスポンジ生地で形成されてるものは何も手を加えなくても比較的使えます。

ただし踵は中で動いたりします。

自分がそれ以上履きやすいようには手を加えられない構造です。


サンダルタイプはつま先で引っ掛けて持ち上げることは出来ますが、かかとは固定されません。いろんな動きをしたい場合は不便です。私はこのタイプは紐を工夫して使って足に縛り付けて使います。そうすると踵がずれないのでキャラの踵を持ち上げる動きが可能になります。


だからいつもこのキャラのお仕事の場合は、どんなタイプの着ぐるみに当たっても対応できるように、足固定用の紐とシューズを用意して仕事に行きます。


今回はサンダルタイプで紐を使って足に固定すれば、かなり大きな動きのダンスステップやピルエットターン2回転もできます。


周りに人が少ないときは派手な大きな動きで目立つように遊ぶのですが、そんな時、ダンスとかピルエット2回転とかすると遠くの人にも目立ちます。


で、今回は埼玉の店舗で通路が広いこともあり、ふと子どもたちの輪が途切れたときに、かなりの広いスペースが出来るので(神奈川の店舗は通路の真ん中にはワゴンが並べられ通路の広さが3分の1位になってしまう)このフィンのような足の着ぐるみでムーンウオークに挑戦してみました。



足の裏のゴムがツルツルの滑りやすい構造もあって、スイスイとマイケルジャクソンばりに後ろに滑っていくムーンウオークが出来るじゃありませんか?


ムーンウオークが「ただの後ずさり」ではなく、前に歩いているのに後ろに滑っていくような不思議な動きに見える大きなポイントのひとつは軸足の爪先立ちの踵が高く上げられているかどうかなのです。


私が習っていたアニメーションダンスの先生のtozawaさんはスニーカーでバレエのポアントのようにつま先立ちが出来るのです。


そこまでしなくても、ある程度つま先が上がっていれば不思議に見えます。


テレビのコマーシャルでおばちゃんたちがムーンウオークをするコマーシャルがありましたが、あれは完全にただの後ずさりで、「ああムーンウオークをしてるつもりなんだなあ」という笑いを取るのが目的でしょうけどね。


今回のキャラでのムーンウオーク、人が見ても「らしく」見えていたみたいで、その後、メーカーの営業さんやお店の店長からもリクエストがかかってしまいました。


これまでいろんなキャラでムーンウオークはやってきたのですが、このキャラの足は絶対無理だろうと思っていたキャラでかなり小気味良く決めることが出来て、小さな達成感を味わっています。≧(´▽`)≦


おっと、いつもこんなグリーティングをやっているわけじゃありませんよ。


私の信条は着ぐるみで子どもたちに「かわいい!」って言ってもらえること、二次的に女子高校生や若い女性に「かわいい!」って言ってもらえること、三次的にすべての人に「かわいい!」って言って貰えることですから。(*^▽^*)

小さいお子さんの多い店舗では小さいお子さんのペットに成りきってます(^▽^;)