高学年がおやつを食べるのを見ていた時のことです。
6年生Sくんが帰って来て前に座り、宿題を広げ始めました。
私「久しぶりやん!元気になった?胃腸炎やったんやろ?」
S「ウン、学校も休んでた」
私「Tくんが言ってたわ!もう大丈夫なん?」
S「食べたらすべて出る感じ・・」
私「え?!まだそんな感じ?学校では?」
S「なんとかセーフ・・」
私「おやつどうする?やめとく?」
S「ウン、やめとく・・」
そう言ってSくんは宿題をやり始め、私はまた他の子たちが
おやつを食べるのを見守っていました。
すると、私の隣で宿題を始めた5年生Cちゃんが言いました。
C「Wちゃん、ここってコンパスある?」
私「あ~、コンパスか~!コンパスはないな~」
C「やんなぁ~!!ちょっとOに借りてくるわ!」
Cちゃんは宿題でコンパスがいるらしく、2くみのOちゃんに
借りに行きました。
S「ウチ、あるけど・・」
私「ホンマに?」
Sくんがそう言うので、目の前にあったSくんの筆箱の中を
覗いてみましたが、コンパスらしきものはありません。
私「え~、ないで~?どこ~?」
S「こっちのコンパスじゃなくて、方角が分かるやつ・・」
私「方角?何のこと?」
S「ほら、丸くて、針がついてて・・」
私「方位磁針のこと?」
S「それもコンパス・・」
私「確かに~!!さすが!そういうところに気付くのって、
やっぱりSくんやわ~!!」
S「・・」
Sくんは、コンパスはコンパスでも、方位磁針のことを
言っていたのです。
それが分かって、私はただただ素直に感心。
Sくんって、実はとってもクレバーな人で、色んなことを
知っているし、気付くし、頭の回転が速い人。
私「さすがやわ~」
S「そうでもないけど」
私「いやいや、さすがSやわ~!久々にそういうとこ見た!!」
手放しに誉めまくる私に、ちょっと引きながら、でもニヤニヤと
していました。
さすが、Sくんです^^